ケガで欠場中に不惑の誕生日迎えるストロングBJ王者・岡林裕二 「惑わない」思いとは

大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王者・岡林裕二が10月31日に、40歳の不惑を迎える。「30にして立つ。40にして迷わず。50にして天命を知る」という。

両手にハンドグリップの岡林裕二【写真:柴田惣一】
両手にハンドグリップの岡林裕二【写真:柴田惣一】

柴田惣一のプロレスワンダーランド【連載vol.117】

 大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王者・岡林裕二が10月31日に、40歳の不惑を迎える。「30にして立つ。40にして迷わず。50にして天命を知る」という。

 10・10北海道・札幌決戦で、橋本大地の挑戦を退けたが、右大腿部を肉離れし、左足首を捻挫してしまった。「途中で足首をひねってしまった。その上、ゴーレムスプラッシュでとどめを刺したときに、太ももにピキツという激痛が走って、これは、と。でも、ワシがいうのもなんだけど、レスラーはすごい。退場するまでは立ち上がって歩けたけど、バックステージに入ったら、動けなくなってしまった。ファンの前では不思議な力が出る」と振り返る。

 現在は欠場中だが、すでに軽めのリハビリを開始している。10・10決戦の試合後、デスマッチ王者・神谷英慶が立ちはだかってきた。「神谷は今、乗っている。彼の気持ちに応えないと」と年内の防衛戦を誓っている。

 不惑の誕生日は残念ながら、欠場中に迎えることになった。本意ではないようだが、そんなことでへこたれる岡林ではない。

 試合ができない悔しさ、もどかしさ、いら立ちを早く発散したいと復帰を見据えている。たまったウップンを思いっきりぶつけて暴れるつもりだというから、対戦相手はたまらな
いだろう。試合がしたくてウズウズしているが、あせりは禁物。ここはしっかり治して万全の状態で復活してほしいところ。

 そんな岡林にストロングなお見舞い品が届いた。普通はお見舞い品といえばお花や果物、タオルなどが一般的だが、岡林に届いたものは何とハンドグリップ2個セットだった。「足の怪我ですが手は鍛えられますよね。これで握力をつけて下さい」とのメッセージ付き。25キロのハンドグリップはなかなかのもの。1個は軽々と握る岡林だが、片手で2個同時握りは少々苦戦。バネの近くを持つ、親指と人差し指2本で握るという荒業には、「これはきついわ」と汗が噴き出していた。

 引退した中西学は軽々とやっていたという伝説を聞き「負けてられん!」と闘志を燃やしていた。

 見舞い品には、ハンドグリップの他、サロメチールもついていた。昭和のレスラー御用達の、強烈な治療薬。故・アントニオ猪木さんも愛用していた。「これ効くんだよ。ただ悪いところは、すごく熱くなるから我慢できるかな。フフッ」。ニヤッと笑っていた。

 お風呂で温めた後、サロメチールを塗り、サランラップで巻くという荒療治に「うわー、熱い! 熱い! でも効きますね」と岡林も効果を実感したようだ。しかし、お見舞い品にハンドグリップとサロメチールとは……ストロングな選手にはストロングなファンがつくものだ。

「40歳はまだまだですよ! 男盛り! リング上もリング外も、ますます充実させて行きたいですね」と高笑い。性豪説も伝わってくる岡林の発言に、ニヤリとしてしまうが、岡林のエッチな話は決していやらしい感じではなく、明るく楽しい。笑って聞けるところは人徳だろう。

 キャプチャー「REAL BLOOD」野村直矢と会食した際にも、岡林はあっけらかんとエッチ話を披露。驚いた野村が、しゃぶしゃぶの鍋に頭を突っ込みそうになったことがある。岡林裕二、不惑の年を迎え、迷わずピッサリ! 「ますますプロレス道を極めます」と強い視線で前を見つめる。

 さらにパワーアップしてリングに帰って来る「ストロングBJの申し子」岡林から目が離せない。

次のページへ (2/2) 【写真】パワーみなぎる岡林裕二の逆エビ固め
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