アイドルグループ「乃木坂46」が8月31日、都内の明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2022」ツアーファイナル・東京公演を開催した。

　7月に大阪で開幕した全国ツアーは、全7都市・15公演の開催となり、神宮野球場3DAYSでフィナーレ。乃木坂46にとって“聖地”といえる明治神宮野球場でのライブは、新型コロナウイルスの影響で2020年・21年の開催は見送られたが、3年ぶりに実現となった。

　4期生の賀喜遥香が「全部出しきれ！」と叫んで幕を開けたツアー最終公演は、最新シングル「好きというのはロックだぜ！」で、いきなり場内のボルテージは最高潮に。会場に集まった3万5000人のファンは、タオルをまわしてメンバーのパフォーマンスに応えた。

　オープニングブロックは、定番の夏ソング「夏のFree&Easy」「ガールズルール」「おいでシャンプー」「裸足でSummer」で盛り上がり、ウォーターキャノンが発射されるとメンバーはびしょ濡れに。イルカとクジラをモチーフにしたトロッコに乗ったパフォーマンスも披露され、会場全体に愛と笑顔を届けた。

　1期生と2期生が後輩メンバーのために用意したコーナーでは、遠藤さくら・久保史緒里らが浴衣姿で歌い上げた「君が扇いでくれた」、阪口珠美のソロ歌唱でスタートした「魚たちのLOVE SONG」、山下美月がセンターに立った「ごめんね、スムージー」といった楽曲でグループの明るい未来をアピール。ラストスパートに突入すると、卒業を控える1期生・和田まあやをセンターに据えた「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」「Under’s Love」、中西アルノがセンターを務める「Actually…」なども披露された。

　本編ラストのMCでは、賀喜が今ツアーでたくさんの愛を実感したと明かし、「先輩方が乃木坂のために、スタッフさんのために、ファンの方々のために活動を積み重ねてきてくださって、こうして私たちはここに立てている。思いが詰まって生まれたものを身に染みて感じました」と感謝。「これから先も大切に守りたいと思ったし、ずっとずっと先までつなげていきたいと思いました。これからの乃木坂46を作っていくひとりになりたい」と決意を示した。

　さらに賀喜は涙で声を詰まらせながら、「改めて言わせてください、私は本当にこの愛が詰まった乃木坂46が大好きです」と感情をさらけ出し、「乃木坂って言葉を知っている人だけでも大好きだし、ここにいる人、みんな大好きです。大好きな気持ちと感謝の気持ちを次の曲に乗せて、みなさんにお届けできたらなと思います」と曲振り。自身がセンターを務める「君に叱られた」で堂々のパフォーマンスを見せると、大サビでは460発の花火が打ちあがった。

　アンコールは「好きになってみた」で始まり、ライブの鉄板曲「ダンケシェーン」も披露。そして、33曲目の「乃木坂の詩」で会場が乃木坂46カラーの紫色のペンライトで埋め尽くされ、真夏の全国ツアー、神宮野球場3DAYSはフィナーレとなった。

○乃木坂46 真夏の全国ツアー2022＠明治神宮球場 DAY3セットリスト
M01　好きというのはロックだぜ！
M02　夏のFree&Easy
M03　おいでシャンプー
M04　ガールズルール
M05　裸足でSummer
M06　絶望の一秒前
M07　バンドエイド?がすような別れ方
M08　I see…
M09　ジャンピングジョーカーフラッシュ
M10　思い出ファースト

M11　僕が手を叩く方へ
M12　海流の島よ
M13　会いたかったかもしれない
M14　ロマンスのスタート
M15　君の名は希望
M16　君が扇いでくれた
M17　太陽に口説かれて
M18　魚たちのLOVE
M19　ごめんねスムージー
M20　孤独な青空

M21　Sing Out！
M22　あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M23　Under’s Love
M24　ごめんねFingers crossed
M25　Actually…
M26　深読み
M27　太陽ノック
M28　空扉
M29　ジコチューで行こう！
M30　君に叱られた

EN1　好きになってみた
EN2　ダンケシェーン
EN3　乃木坂の詩