「AKB48」浅井七海&山内瑞葵のMC初回収録に密着 YBS山梨放送でラジオ冠番組 テレ東番組が立役者

アイドルグループ「AKB48」が、ラジオ冠番組への“進出”を広げている。テレビ東京のレギュラー番組の企画として各業界とのコラボを活発化させる中で、新たに7月からYBS山梨放送で冠番組「AKB48のささやきラジオ」が決定した。16期生の同期で仲良しの浅井七海と山内瑞葵が、記念すべきMCを担当。歌とダンスだけでなく、地方メディアとタッグを組むことで、ファン獲得策を着実に進めている。この夏のさらなる展開の動きを追った。

YBS山梨放送の冠ラジオMCを務める「AKB48」の山内瑞葵(左)と浅井七海【写真:ENCOUNT編集部】
YBS山梨放送の冠ラジオMCを務める「AKB48」の山内瑞葵(左)と浅井七海【写真:ENCOUNT編集部】

YBS山梨放送でレギュラーラジオ開始 MCは仲良し同期の浅井七海&山内瑞葵

 アイドルグループ「AKB48」が、ラジオ冠番組への“進出”を広げている。テレビ東京のレギュラー番組の企画として各業界とのコラボを活発化させる中で、新たに7月からYBS山梨放送で冠番組「AKB48のささやきラジオ」が決定した。16期生の同期で仲良しの浅井七海と山内瑞葵が、記念すべきMCを担当。歌とダンスだけでなく、地方メディアとタッグを組むことで、ファン獲得策を着実に進めている。この夏のさらなる展開の動きを追った。(取材・文=吉原知也)

 6月中旬、都内のスタジオ。打ち合わせを終え、浅井と山内がブースへ。数多くのステージを共にしてきた2人だが、ラジオでの2人そろっての出演は初めてだ。自然体な雰囲気で息ぴったりの掛け合い。「全国放送ではちょっとリスキーで言えないひそひそ話」のコーナーでは、山内が新チームのレッスンで気合十分で臨んだ際の「恥ずかしかった話」を披露。リスナーから募集したコメントを“ささやき声”で読み上げるラジオならではのコーナーなど盛りだくさんだ。番宣の録音ではせりふを微調整しながら20秒にぴったりおさめ、スタッフからは「本番に強い」の言葉が。テンポよく初回を含めた2回分の収録をこなした。

 YBS山梨放送では、5月に浅井、山内、岡田奈々、田口愛佳の4人が出演した特番が放送。内外で好評を博し、30分番組としてレギュラー化が決定。7月4日から初回放送(毎週月曜、午後7時30分)を予定しており、ステップアップを重ねている。

 収録直後、浅井は「特番のインパクトが大きかったということで今回レギュラーにつなげていただいたので、責任重大の初回収録でした。終わってみれば、純粋に楽しくてもっと収録をしていたいなと思いました。それに、ずっきー(山内の愛称)とはいつも楽屋でプライベートの話ばかりしているので、ラジオのお仕事でしゃべるのは新鮮な気持ちでした」と振り返った。さらに、「その楽しい気持ちがリスナーの皆さんに伝わるようなしゃべり方が必要になると思います。エピソードトークをどんどん面白くしていけるように、常日頃からアンテナを張って生活したいです」と、トーク力向上への意欲を高めた様子だ。一方の山内は「なーみん(浅井の愛称)とは以前にリモートのYouTube番組でMCを務めたことがあるのですが、2人で一緒の空間でラジオ収録ができて、すごく楽しかったです」と笑顔。「スタッフさんと一緒にイチからこのラジオを作っているという感じがすごくしました。みんなで最高のラジオを作っていけたらと思っています」と声を弾ませた。

 実は収録スタジオは、YBS山梨放送東京支社が入るオフィスビル内にあり、今年5月に新たに整備されたもの(静岡放送との共同使用)。山梨県甲府市の本社スタジオを遠隔でつないだ、言わば“リモート収録”なのだ。都内での収録環境を強化したところに、局側の本気度も伝わってくる。

 担当者のYBS山梨放送・安井一貴氏は営業部所属の営業マンながらも、番組制作を指揮している。高校時代にセンター試験の直前に友人たちと握手会に行ったことのあるファンでもある。「もともと自社制作の番組はアナウンサーメインが多いのですが、やはりタレントさんの出演は波及力が大きい。若いリスナーにも聴いてほしいですし、『YBSのラジオと言えばこの番組』と言ってもらえるように、チーム感を大事に作っていくつもりです。『広く長く』をテーマに据えています。他局に流してもらえるようしっかりセールスをやって、スポンサー探しにも力を入れます」と熱い思いを明かした。

「AKB48」の山内瑞葵(左)と浅井七海は自然体な雰囲気でラジオ収録に臨んだ【写真:ENCOUNT編集部】
「AKB48」の山内瑞葵(左)と浅井七海は自然体な雰囲気でラジオ収録に臨んだ【写真:ENCOUNT編集部】

「毎回すごくぜいたくなコラボ」

 この冠ラジオ誕生のきっかけとなったのが、テレビ東京系「AKB48、最近聞いた?」だ。体当たりのロケに加え、自治体やメーカー、出版社など各業界へのコラボを次々と敢行。「ラジオ局ジャック」と題した企画で、メンバーたちが時間枠獲得の“プレゼン”を行い、コラボに挑戦。実際に、YBS山梨放送だけでなくエフエム秋田でも7月から冠番組が決定。ほかにLuckyFM茨城放送、ラジオ関西、長崎放送の計5局との番組放送が実現している。

 番組を通して、全国各地のファン掘り起こしの“草の根”活動を進めてきた。浅井は「テレビ東京さんの番組が始まったことは本当に大きいです。AKB48にとって新しい発想の新たな挑戦ですし、いろいろなメディアの皆さんとのコラボを増やしていけるのは大事なことだと思っています。ラジオ番組を通して新しい層にもアピールしたいです。『なんか昔AKB好きだった』『そもそもあんまり興味ない』という方々を取り込んでファンになっていただき、AKB48がさらに盛り上がったらいいなと思っています」と語る。

 今年1月から放送を開始したテレビ東京番組はリニューアルとなる。7月12日深夜から新番組「AKB48、最近聞いたかも?」(毎週火曜、深夜1時35分)がスタートする。山内は「テレビ東京さんのロケや収録は毎回ハチャメチャな感じです(笑)。当日にならないと何のロケか分からないのでドキドキ感もあって、それでいて毎回すごくぜいたくなコラボをさせていただいています」。他業界とのコラボがパワーアップしそうだ。

 AR(拡張現実)を駆使した近未来スポーツ「HADO」とのコラボイベントが目玉の1つだ。浅井が「何にでも挑戦していくというAKB48らしい姿を見ていただけたら」と話せば、山内は「メンバー同士の対戦を通して、いろいろな部分で成長して、もっともっとAKB48の絆を深めて、みんなで1つになって盛り上げていきたいです」と力を込めた。

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