山田孝之が柔軟剤のCM「取りにいく」…広末涼子「私の方がいいかな(笑)」
俳優の山田孝之が主演する映画「ステップ」(近日公開、飯塚健監督)の公開記念トークショーが5日、東京・青山のエイベックスビルで行われ、山田、國村隼、広末涼子、伊藤沙莉、飯塚監督が顔をそろえた。
映画「ステップ」公開記念トークショー
俳優の山田孝之が主演する映画「ステップ」(近日公開、飯塚健監督)の公開記念トークショーが5日、東京・青山のエイベックスビルで行われ、山田、國村隼、広末涼子、伊藤沙莉、飯塚監督が顔をそろえた。
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本作は「とんび」「流星ワゴン」などで知られる重松清氏の小説が原作。妻に先立たれ、幼い娘の美紀との再出発を決意した主人公、健一(山田)が仕事と育児の両立に悩みながら、ゆっくりと成長していく10年間の軌跡を描く。
山田は、ネットフリックスドラマ「全裸監督」の村西とおる監督役を始めとする強烈なキャラクターから一転、優しいシングルファーザー役を演じた。当初、舞台あいさつ付きの試写会を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から中止に。ツイッターでの生配信となった。
プライベートでも、息子を持つ山田は「今回は演じていません。素の山田が見られます。皆さんが、山田はこういう人なんだと気づいていただける。4年前に台本を読んだ時は、『あ、僕だな』と。僕には息子がいますけど、もし、映画の主人公のように妻に先立たれたら、どういう気持ちになるんだろうと思った。20代の頃、ずっとエキセントリックな役を演じてきて、限界を感じた。そろそろ柔軟剤のCMを取りに行かないといけないので、全部、素を出した」と振り返った。
健一を温かく見守る義父役を演じた國村は「山田さんは素で、私はまったく違う人間。ちゃんとした大人のお父さんをやろうと思ったけれども、山田さんの演技に引っ張られたんでしょうね。チャイルディッシュな面が出ていると思う。山田さんは毎回役ごとに別人になる方なので、私もそうありたいと思っていた」と語った。
また、物語のキーとなる同僚役の広末も「私も素に近かったかも。私も、山田さんが素だったと初めて聞いて嬉しかったです」。娘の保育園の先生を演じた伊藤は「今まで見たことがない山田さんだったので、すごく新鮮。パパの顔を影から見ていました」と話した。
山田と広末はこの映画で初対面。山田が「すごく楽しみにしていたし、緊張していた」というと、広末も「私もすごく楽しみにしていたんですが、(山田は)殻に閉じこもっている空気満載……。近寄っちゃいけないのでは、と思い、どうしようと思いました。世間話や個人的な話はまったくしなかった」と明かして、山田も困った顔を浮かべていた。
また、映画のストーリーにちなみ、「10年間でステップアップしたことは?」と聞かれると、山田は「浮かばないから」と司会者に逆質問。その答えをそのまま引用し、「プロデューサーや映画監督をやったことだと思います」。広末も「私も浮かばなかったけども、山田さんの言葉でひらめきました。山田さんが柔軟剤のCMに出て、真っ白の世界で、スローモーションになるのは想像がつかない。それを考えると、私は子育てで相当ステップアップしたので、私の方が柔軟剤のCMはいいかな」と笑いを誘うと、山田は「じゃあ、一緒に!(お仕事を)お待ちしています!」と中継カメラにアピールした。
最後に山田は「健一にはシングルファーザーという設定があるんですが、多くの人に救われながら生きていく。観る人の年齢や、性別は関係なく、誰でもどこかしら、刺さる部分があると思います。自分が成長したり、環境が変わっていくと、見え方も変わってくると思うので、公開中はもちろん、5年後、10年後もずっと大事にしてもらいたいなと思います。素の山田が見られます!」と締めた。