アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」（26日・シンガポールスタジアム）で激突する元ONEライト級王者・青木真也と元UFCファイター秋山成勲。試合まで1週間となったが、RIZINバンタム級王者・堀口恭司はどう見ているのか。見どころと、勝敗を予想した。

　10年以上前からの“因縁の対決”に日本のエースも熱い視線を送っている。

　試合展開については、「寝技対打撃。秋山選手はでかいんで、打撃がうまいんで、一発当てる当て勘があるんで、減量してどこまで体重とかスタミナを戻せるかが、一番キーになる」とまず分析。

　秋山が打撃を生かすために、ネックとなるのが体重だ。ONEは水抜きなし、13キロもの減量は過酷だ。堀口は「無理じゃない？　無理っすよ。本当に、そんな甘くないっすよ」と驚き、さらに続けた。

「早いラウンドでいったら秋山さんのスタミナが残っているうちに、パンチでカチンとは言っちゃえば、一発あるんで（相手が）倒れるんじゃないかと。後半になるにつれてグダグダになると思いますね。秋山さんは。体力がなくなっちゃうので」

　秋山に勝機があるなら早期決着だと見ている。

　といいつも、「46歳でまだ闘っているんですね。やばくないですか？　体もそんな風に見えない」と46歳とは思えない驚異のボディーに仰天していた。

　一方で、「青木選手は寝技じゃないですか」と言いつつ、両者の性格にも言及。「青木さんは正直者。自分の解釈でストップなく、何でも言っちゃう」。さらに秋山については、「何て言うんですか、正統派を昔は決めていたけど、ヌルヌル事件で悪党になっちゃった。印象ですよ」と続けた。

　そして気になる勝敗予想は……「青木選手が勝つんじゃないかな。やっぱり（秋山は）減量もある。減量するとパンチ力は落ちる。それが落ちてしまうと、秋山さんのいいところがなくなってきちゃうんじゃないかと。青木さんの寝技にやられるんじゃないかと」と青木の勝利予想だった。