【カムカムエヴリバディ】本郷奏多、朝ドラで目指すのは好感度「プラスに転換できたら(笑)」

俳優の本郷奏多がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について取材に応じ、朝ドラへの思いや役と自身の相違点、また、朝のルーティンなども明かした。本郷は今作が朝ドラ初出演。時代劇に憧れる大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる。将来の進路に悩む3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)をかき乱す無愛想で生意気な設定。

五十嵐文四郎を演じる本郷奏多【写真:(C)NHK】
五十嵐文四郎を演じる本郷奏多【写真:(C)NHK】

ひなたをかき乱す時代劇スター目指す大部屋俳優・五十嵐文四郎を熱演

 俳優の本郷奏多がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について取材に応じ、朝ドラへの思いや役と自身の相違点、また、朝のルーティンなども明かした。本郷は今作が朝ドラ初出演。時代劇に憧れる大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる。将来の進路に悩む3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)をかき乱す無愛想で生意気な設定。

「僕は完全なる夜型人間なので、恥ずかしいですが、朝ドラは今まで見たことがありませんでした。でも、朝ドラ出演が決まったことを母に報告したらすごく喜んでいました。どうやら両親は今まで朝ドラを全部見てきたらしいです。上の世代の方からは『朝ドラ決まったんだ!』と言ってもらえることが多く、すごく大きなものだと思いました。なので、反省しています。これからはちゃんと見ます」

 それでも「カムカムエヴリバディ」は1話からしっかり見ている。感想はどうだろう。

「登場する人がすごく豪華。お芝居ができる人がたくさん集まっていて演技に深みがあるというか、特に安子編では上白石萌音さんのお芝居の質の高さを感じました」

 朝ドラ視聴を朝のルーティンとしている人も多い。本郷自身の朝のルーティンを聞くと驚くほどユニーク。

「集合時間の4分前にアラームをかけて起きています。スタッフが家の前まで車で迎えに来てくれますが、計算すると起きてからトイレ、歯磨き、服を着て車までちょうど4分。僕のルーティンはこの4分間。この4分間にすべてをかけています。朝ごはんを食べたことはなく、移動も貴重な睡眠時間と思っています。ほぼ目をつむったままの寝た状態をキープして、いかに車の中に倒れ込むかを日々やっています」

 撮影のない日の過ごし方を聞くと、またまたユニーク。

「フルタイムで寝ています。ご飯も食べずに即寝て、ギリギリまで寝てみたいな。メリハリをつけて生きています。働くか寝るか」

 五十嵐という役と自身の相違点にも言及。

「五十嵐君はすごくまじめ。時代劇俳優を目指し、一生懸命に努力をしている。そのまじめさ、前を向いて頑張る姿は親近感が沸きます。僕もこう見えて仕事に対し、めちゃくちゃまじめです。違うのは、五十嵐君は非常に不器用。人に誤解なく言葉で伝えるのが苦手。不器用な面は僕とは違うと思います。僕はわりと世渡りが上手な方だと思うので」

 続いて、川栄の印象も紹介してくれた。

「彼女もめちゃくちゃまじめです。仕事に対する考え方がすごくストイックでまじめ。すごく努力をしていることが見て分かりますが、それを感じさせないようにふるまっています。珍しいくらいストイック。尊敬しています」

 五十嵐とひなたが今後どうかかわっていくかも気になる。

「ひなたさんは、やんちゃな男の子のように元気なヒロイン。分かりやすいラブの形ではないと思います。小さい子が、けんかしながらも仲がいいみたいに、外から見てほほ笑ましい関係が近いです。キュンキュンする瞬間はあまりないと思いますが、最終的にいい感じに向かうと思います」

 劇中、回転焼きが登場する。お菓子が好きな本郷に食べた感想を聞いてみた。

「川栄さんが焼いてくださった回転焼きも食べました。おいしくいただきました。現場では監修の職人さんが横にいて、必要な回転焼きを平行して焼いています。普段はあまりあんこを食べませんが、絶品と言っていいと思います」

 2002年の映画「リターナー」で俳優デビューし、今年は俳優生活20周年。節目の年に朝ドラ初出演となった。

「朝ドラに出ると好感度が高くなると聞いています。僕はこれまで結構、とがった役が多く、人を殺す役もありました。バラエティー番組に出ても、つい、ふざけてとがってしまいます。ついてしまった変にとがったイメージを朝ドラによってプラスに転換していけたらいいと思っています(笑)」

 最後は演じる五十嵐の見どころをPRした。

「最初はぶっきらぼうで、何だ、こいつ、と思うかもしれませんが、回を重ねるうちにパーソナルな部分も見えてきて応援したくなるキャラクターになっていきます」

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