井野ジュンによる人気コミック「おじさんが私の恋を応援しています（脳内）」（フレックスコミックス「COMICポラリス」連載）がドラマ化され、2月14日からTOKYO MX（東京エリア：地上波9ch）でいよいよ放送される。「OL×おじさん×イケメン」の世にも不思議なトライアングル・ラブコメディーで、主人公・まつりが思いを寄せる取引先のイケメン王子・樹を演じるのは、ミュージカル「刀剣乱舞」やミラクル☆ステージ「サンリオ男子」シリーズなどで舞台を中心に活躍する俳優・笹森裕貴。ステージにとどまらず、映像作品でも飛躍が期待される笹森の魅力に迫った。（取材・文＝安藤かなみ）

――舞台で活躍されているイメージが強い笹森さんだけに、地上波ドラマへの出演は珍しいのではないでしょうか。

「今までは舞台に出演させていただくことが多かったので、ドラマで起用していただけることはありがたいです。テレビ放送では皆さんの目に留まる数がかなり違うと思うので、ファンの方々も『笹森くんをたくさんの人に知ってもらえるのがうれしい』と喜んでくれました」

――笹森さんは主人公・まつりが片思いをしている取引先のイケメン営業マン・樹（通称・王子）を演じています。

「樹は“さわやかな男性”という役どころです。監督からは最初『理想の彼氏像をとことん貫いてほしい』と言っていただきましたが、『理想の彼氏像ってなんだろう？』と悩みました。女性に優しく接するしぐさを思い描くことはできていても、いざ自分がアクションしたときに『なんだかぎこちないな』と思うことは多かったです。例えば頭をぽんぽんとか……。まだできあがった映像は見られていないので、楽しみな半面、不安でドキドキしています」

――「理想の彼氏像」を作るために意識したことはありますか。

「いつもの役作りでは人に聞いたり、調べ物をしたりします。樹は営業マンなので、営業マンとしての立ち振る舞いはリアルな友だちから話を聞いたりもできましたが、“理想の彼氏像”は十人十色なわけで……。そこは、いい意味で自分の好きなようにやらせていただきました。僕自身が思う素敵な男性を演じたので、人を参考にすることはあまりなかったですね」

――視聴者は、「笹森さんが彼氏だったら」の世界観も楽しめますね。

「そう見ていただければうれしいですね。でも、『この彼氏、ありえない』となったら、笹森裕貴としての評価も下がるので（笑）。そこは責任を持って演じました！」