「『魔神英雄伝ワタル』は永久に不滅です」 ベテラン声優陣、30年越しの劇場公開に感激
冒険ファンタジー作品「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ー再開ー」の舞台あいさつ付き上映イベントが16日、東京・新宿ピカデリーで行われ、日本アニメ界をリードして来たベテラン声優の田中真弓、伊倉一恵、西村知道と神志那弘志監督が登壇した。
1988年にテレビシリーズが始まり人気に
冒険ファンタジー作品「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ー再開ー」の舞台あいさつ付き上映イベントが16日、東京・新宿ピカデリーで行われ、日本アニメ界をリードして来たベテラン声優の田中真弓、伊倉一恵、西村知道と神志那弘志監督が登壇した。
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1988年にテレビシリーズが始まり人気に。90年には「魔神英雄伝ワタル2」、97年には「超魔神英雄伝ワタル」が次々放送された。その最新作「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」に新規カットを追加するなど再構成を施したのが今作で、現在、全国34館で上演されている。
主人公・戦部(いくさべ)ワタルの声を担当する田中は「35年くらい前にやっているとき、映画になることはなかったし、何回か(映画として)立ち上がるという話はあって、そのたびにポシャっていたので本当にうれしい。皆さまのおかげです」と客席に感謝。虎王役の伊倉も「新作を作るというだけでびっくりした。それが劇場で全国的に公開になると聞いて、さらにびっくりしました。うれしかったです。皆さまのおかげです」と思いを伝えた。
最年長の西村は少し蚊帳の外だったようで、「劇場でやると聞いたのは、つい最近ですよ。僕だけのけ者かなって思ったりした」と笑いながらひょうひょうとトーク。「30年以上たって、こういうのができるのはすごくすてきなこと。皆さんが愛してくれているおかげです。毎週1回でもシリーズでやってもらえたらもっとうれしいかなって思います」と、レギュラー放送の復活を望んだ。
昭和、平成、令和と時代が下り、様変わりしたせりふもあったという。西村は「『映える』って台本に書いてあっても、そういう言葉って僕らは使わないんですよ。スマートフォンも持ってないから、僕はガラケーなんで。そういう人間が『映える』って使う。そのくらいに時代が変わって来ているっていうことだと思います、びっくりしています」としみじみと語る。「画面(の登場人物)はあの頃のまま、やっている人間はどんどんどんどん年取って来る。四捨五入すると80歳ですから、それがシバラク(登場人物の剣部シバラク)声は大変です」と、若武者の声を演じ続ける苦労を吐露しつつも「『魔神英雄伝ワタル』は永久に不滅です。どうか応援、よろしくお願いします」と呼びかけた。
イベントでは、田中と伊倉が同作品のイメージソング「Prism」を生披露し、観客と“あの頃”を共有。さらに昨15日に67歳の誕生日を迎えた田中のために、サプライズでケーキが運び込まれると田中は感涙。伊倉は「真弓ちゃんが元気でいてくれると、私たちもあそこまで行こうという目標になるので」と祝福の言葉を送った。