【新日】オカダ、オスプレイ撃破で涙の初防衛 猪木にエール「元気な姿で帰ってきて」

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」(2022年1月5日、東京ドーム)。

初防衛に成功したオカダ・カズチカ【写真:山口比佐夫】
初防衛に成功したオカダ・カズチカ【写真:山口比佐夫】

「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」ファイナル

 新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」(2022年1月5日、東京ドーム)。

 メインカードで行われたIWGP世界ヘビー級選手権は4日に第4代王者となった“レインメーカー”オカダ・カズチカが挑戦者のウィル・オスプレイを破り初防衛に成功した。

 フィニッシュ技のオンパレードだった。

 オカダがレインメーカーを決めればオスプレイも呼応するかのように、おきて破りのレインメーカーを返す。序盤空中殺法の多くなる展開と見られたが、中盤に差し掛かると意地のぶつかり合いになった。ストームブレイカー、レインメーカー、パイルドライバー。全てフィニッシュを決める技だが、この試合では、両者が一発逆転を狙ってるかのように繰り出した。

 オカダは前日、王者・鷹木信悟に挑戦。35分44秒の激闘を繰り広げた末に勝利していた。2日続けてのタイトルマッチとなったが、最後は執念のレインメーカーでオスプレイを撃破。32分52秒で試合は決着し、「真の王者」を主張していたオスプレイを黙らせる結果となった。

 オカダは試合後、「オスプレイ! 本物のチャンピオンはこの俺だけど、お前の強さは本物だ、俺が認めてやる。これで胸を張って言えると思います。IWGP世界ヘビー級チャンピオンこの俺だ! 50周年にふさわしい相手とふさわしい試合をするので、IWGP世界ヘビー級チャンピオンにご注目ください!」と胸を張った。

 すると第6試合で勝利した内藤哲也が乱入し、「昨日は鷹木信吾、今日はオスプレイに勝利。今新日本で1番強いのは間違いなくお前だ。だからこそ挑戦したい。次のタイトルマッチの相手、内藤哲也でどうだ?」と問いかけると観客からは大きな拍手が。

 それを聞いたオカダは「歓声をきいたら問題ないでしょう。50周年にふさわしいのではないでしょうか!」と内藤とのタイトルマッチを快諾した。

 さらに療養中のアントニオ猪木氏にも言及し、「猪木さん、俺は、猪木さんがこの新日本リングに上がってくれるのを待っています! 元気があればなんでもできる。そうでしょう? 元気な姿で帰ってきてください」とリングの上からエールを送った。

 続けて、「熱い声援、本当にありがとうございました。本当に声が出せない中、応援していただいて。それでも選手には届いていると思います! もう無観客に戻りたくないですし。新日本プロレス全選手熱い戦いするので、これからもよろしくお願いいたします! 50年先まで先まで組んでいけるようにやっていきます」と感極まった。

 最後には「というわけで、東京ドームに金の雨が降るぞ」と言い放ち、ビッグイベントを締めくくった。

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