【カムカムエヴリバディ】悲痛な安子に救世主 演じるさだまさしの声をNHK「ぜひ聴いて」

前週は夫の戦死という悲しい知らせを受けたヒロイン・安子(上白石萌音)が、娘のるいを抱えて、どう生きていくのか。NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)第5週(11月29日から)の見どころを探った。

娘のるいを抱きしめる安子(上白石萌音)【写真:(C)NHK】
娘のるいを抱きしめる安子(上白石萌音)【写真:(C)NHK】

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の第5週の見どころを探る

 前週は夫の戦死という悲しい知らせを受けたヒロイン・安子(上白石萌音)が、娘のるいを抱えて、どう生きていくのか。NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)第5週(11月29日から)の見どころを探った。

 NHKによると、再婚を勧められ、娘のるいと引き離されそうになった安子は、岡山を飛び出して大阪で、るいと2人暮らしを始める展開になるという。父に教わったお菓子作りの知識を生かして芋あめを売り歩いて生計を立てようとする安子だったが、戦後の状況は厳しく、身も心も限界に近づいていくとされる。

 そんな中、ラジオから証城寺の狸ばやしのメロディーにのって「カムカムエヴリバディ♪」が聴こえてくる。それは、後に「カムカム英語」と呼ばれ、日本中から愛される「英語会話」の初回放送だった。講師の平川唯一(さだまさし)の優しい語り口に元気をもらった安子は、再び英語を学び始め、英語講座を心の支えにして戦後を生き抜いていくという。

 前週は、空襲で母と祖母を亡くし、その後、父も亡くした安子は、最後に夫の戦死の知らせが届くなど、深い喪失感に包まれていた。NHKの制作統括・城之内礼二郎氏は「谷が深ければ深いほど、闇が濃ければ濃いほど、そこに差す光はまぶしく感じるもの」と語ると、「戦後は安子のように大切な人やものを失った人が数多くいた。そんな人々にとって、英語講座が、なぜ希望の光に感じられたのか少しでも理解していただけたら」と、狙いを説明した。「平川さんの優しい声をぜひ聴いてほしい。平川さんの登場が心の支えになってくれたらうれしい」とも。コロナ禍の今、安子と同様に日々をつらく感じる人は多い。さだが演じる平川の声に期待したい。

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