吉岡里帆、演劇の魅力は「生ものの貴重さ」 学生時代に通った小劇場の原点明かす
京都府出身の女優・吉岡里帆が23日、都内で行われた「関西演劇祭2021」実行委員長発表会見に出席した。
吉岡里帆 演劇の魅力は「生ものの貴重さ」「関西演劇祭2021」実行委員長に就任 真剣勝負を期待
京都府出身の女優・吉岡里帆が23日、都内で行われた「関西演劇祭2021」実行委員長発表会見に出席した。
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劇団・観客・審査員・スタッフら参加するすべての人々を“つなぐ”ことを目的に、2019年9月にスタートした「関西演劇祭」。今年もクールジャパンパーク大阪SSホールで開催されることが決まり(11月20日~28日)、実行委員長に吉岡が就任した。
「初めて見た素晴らしい演劇が人生の転機になった」と振り返る吉岡は「生ものの貴重さ、そこにいる人だけ共有できる価値が、演劇の魅力だと思います」と演劇への思いを吐露。「まだ演劇への面白さを知らない人にぜひ知ってもらいたいという思いが強いので、実行委員長としていろんな人に伝えていこうと思います」と決意を述べた。
学生時代、足しげく通ったり出演していた関西の小劇場は、吉岡にとって「ちょっと秘密基地みたいだった。(誰かに)教えたいような気もするし、1人でこっそり行きたい気もした」という特別の場所という。そこで培われた“演劇愛”が、女優・吉岡の誕生に結びついた。
今回、審査する側のトップ、実行委員長として多くの生の舞台に触れ、上演後のティーチインでは、観客と一緒に批評を行う。
「ああいう場所でうそとかはよくない。心から思っていることをお互い話し合うことが大事。今、なかなか本質的なことが話せる場所が少なくなっている中で、自分の思っていることを素直に話すのが一番だと思う」と審査姿勢を明確に表明。「いびつなものだったり、演者が心からそう思って発信しているエネルギーに劇場で出会うとすごい感動するので、むき出しで作品に向き合っている方に出会いたいし、そういう方が集まる演劇祭になるのかなと思いました。そこがいちばん楽しみですね。真剣勝負だという感じ」と、参加公演に期待を寄せた。
会見には、フェスティバルディレクターを務めるタレントの板尾創路、スペシャルサポーターの西田シャトナー(劇作家)、行定勲(映画監督)、一色隆司さん(NHKエンタープライズ)も出席した。