フジ深夜アニメ枠「+Ultra」 世界最大級の米アニメ配信サービスと共同製作体制
フジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」が新たなパートナーとして、アニメ配信サービス世界最大手の1つ、米クランチロール社との共同製作体制を敷くことに合意。さらに新企画の共同開発には株式会社スロウカーブも参画し、新たな製作体制をスタートさせることも決定した。
新企画の共同開発には株式会社スロウカーブも参画
フジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」が新たなパートナーとして、アニメ配信サービス世界最大手の1つ、米クランチロール社との共同製作体制を敷くことに合意。さらに新企画の共同開発には株式会社スロウカーブも参画し、新たな製作体制をスタートさせることも決定した。
世界に向けてハイエンドなアニメーションを送りだしてきた同枠。「海外にアニメカルチャーを広げたい」というコンセプトのもと、高品質で世界基準のアニメ作品を、全世界に向けて発信してきた。
今回の新製作体制に加わるのは、2021年8月にソニーピクチャーズグループのファニメーション グローバル グループが傘下に加えたアニメ配信サービス・クランチロール。世界200以上の国や地域でコンテンツ配信を行い、無料会員数1億2000万人、有料会員数500万人とアニメ配信サービスとしては世界最大級のプラットフォームを有する。
今回、パートナーに迎えることで、クランチロールがこれまで蓄積したノウハウや知見を生かしたアニメーションの企画開発・製作を共同で行っていく。また、クランチロールは北米・欧州を中心に、アジア以外の全世界で「+Ultra」コンテンツのマーケティングと独占配信、および商品化を含めたアニメビジネスをより一層強力に展開していくこととなる。
さらに、アニメーションを中心に、さまざまなエンターテインメントコンテンツの企画・プロデュース・宣伝を手掛ける総合クリエーティブ企業であるスロウカーブが、これまで「+Ultra」枠で担ってきたマーケティングプロデュースに加えて、世界に向けたアニメーションの企画開発にも参画していくことも決定した。
22年4月以降は豊富なラインナップの共同開発が予定されている。「コードギアス 反逆のルルーシュ」など数々の話題作を生み出してきた谷口悟朗が総監督をつとめるオリジナルアニメーション企画「エスタブライフ」や「人形の国」「シドニアの騎士」「BLAME!」などを手掛け、国内外で高い人気を誇る漫画家・弐瓶勉×ポリゴン・ピクチュアズ新プロジェクトのほか、クランチロールの参画による、海外のタレントやクリエーターとの協業企画なども検討。さらなる海外市場を視野に入れたオリジナル企画の開発や、原作の発掘などを予定している。
また、共同開発作品に先駆けて、21年10月から「+Ultra」枠で放送する「マブラヴ オルタネイティヴ」では、「+Ultra」とクランチロールによるマーケティング・独占配信を実施。北米・欧州を中心とした、アジア以外の全世界での独占配信が決定した。
「+Ultra」枠のプロデューサーを務める森彬俊氏は、「2018年10月よりスタートした“+Ultra”枠は、4年目を迎え、新たなビジネスパートナーとして、クランチロール社を迎えることができました。日本のアニメは、国内にとどまらず海外のユーザーも注目する映像コンテンツです。クランチロール社の持つ、配信プラットフォームは欧米を中心とした海外のアニメファンを中心に大きな影響力を有しており、“+Ultra”の作品が世界に届く力強い推進力になると期待しています」と期待。
続けて、「またこれまで“+Ultra”のマーケティングを行なってきたスロウカーブ社が、より本格的に企画開発に参画してくれることになり、クランチロール社の持つ北米・欧州を中心としたアニメファンへの知見やノウハウも加えた、アニメーションの企画開発を行うことが可能になります。世界に向けたコンテンツを掲げてスタートした“+Ultra”は、2018年からのフェーズ1を終え、新しくフェーズ2をスタートしていきます。今後の魅力的なラインナップにぜひご期待ください」と意気込んだ。