「アンチも好きになってきた」 元・炎上女王、中井りかが語る誹謗中傷への対処法

新型コロナウイルス禍でイベントやコンサートが制限されるなか、ファンと交流するためのツールとして、ますます活発になっている芸能人のSNS利用。一方で投稿が予期せぬ形で拡散され炎上を招いたり、深刻な誹謗(ひぼう)中傷につながったりといったケースも増えている。誰もがSNSを使うことが当たり前になった時代、私たちはどのようにSNSと関わっていけばいいのか。かつて歯に衣着せぬ物言いで“炎上女王”とも呼ばれたNGT48・中井りかと、理想のSNSの在り方について考える。

自身の体験談も含めインタビューに応じた中井りか【写真:荒川祐史】
自身の体験談も含めインタビューに応じた中井りか【写真:荒川祐史】

“脱・炎上女王”として、あらためて考えるようになったSNSとの付き合い方

 新型コロナウイルス禍でイベントやコンサートが制限されるなか、ファンと交流するためのツールとして、ますます活発になっている芸能人のSNS利用。一方で投稿が予期せぬ形で拡散され炎上を招いたり、深刻な誹謗中傷につながったりといったケースも増えている。誰もがSNSを使うことが当たり前になった時代、私たちはどのようにSNSと関わっていけばいいのか。かつて歯に衣着せぬ物言いで“炎上女王”とも呼ばれたNGT48・中井りかと、理想のSNSの在り方について考える。(取材・文=佐藤佑輔)

――今回は「SNSと私」がテーマのインタビューになります。中井さんは“炎上女王”と呼ばれた時期もありますが、SNSの使い方で工夫していることは。

「自分でも、SNSの使い方は上手じゃないなと思ってます(笑)。でも、発信すること自体は好き。今はツイッター、インスタグラム、TikTok、YouTube、LINEブログなど、いろんなSNSを使っていますが、個人的にはこの中だとツイッターが一番誹謗中傷にあいやすい。ツイッターの発言には必要以上に気をつけるようになりました。インスタグラムは自分が好きなガーリーなものを中心に載せたり、TikTokは若いユーザー向けにアイドルあるあるをダンスに乗せてやったりと、それぞれのツールに応じて使い分けてます」

――SNSを使い始めたのはいつですか。

「ツイッターはアイドルになる前からやってました。顔出しもしてましたし、一般人ながらそれなりにフォロワーもいて、当時からなりすまし被害にあったりと、今振り返ると怖いことしてたなと思いますね」

――芸能界に入って、SNSの使い方について改めた部分はありますか。

「アイドルらしからぬ発信は年々言いづらくなってますよね。私も年齢を重ねて、いろいろと考えるようになりました。ファンの方の中でも『りかちゃんはそのままでいいんだよ』と肯定してくれる人と、『不用意なことは言わないほうがいい』と忠告してくれる人がいる。誤解を招いて誰かを不幸にすることがないように、最近は下書きをしてから投稿するようになりました。何年たっても難しいですし、そんなつもりで言ったんじゃないのにと悲しく思うこともあります」

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