佐藤浩市&渡辺謙 プレミアで感無量「Fukushima 50」が世界73の国と地域で公開
映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ)のワールドプレミアが26日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、主演の佐藤浩市を始め、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、平田満、萩原聖人、佐野史郎、安田成美、若松節朗監督らが勢ぞろい。世界73の国と地域で世界公開されることが発表された。
映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ)ワールドプレミアを開催
映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ)のワールドプレミアが26日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、主演の佐藤浩市を始め、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、平田満、萩原聖人、佐野史郎、安田成美、若松節朗監督らが勢ぞろい。世界73の国と地域で世界公開されることが発表された。
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本作はジャーナリスト、門田隆将氏のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)が原作。東日本大震災発生時の福島第一原発事故で何が起こっていたのかを本物そっくりの原発セット、自衛隊のほか、日本映画では初めてアメリカ軍が撮影に協力し、当時の様子を完全再現した。映画のキャンペーンは23日、福島・郡山での完成披露試写会から本格的にスタートした。
「ワールドプレミア」と題されたイベントでは映画音楽を手掛けた岩代太郎氏が指揮し、映画音楽に初挑戦した世界的ヴァイオリン奏者、五嶋龍、国内外で活躍をするチェロ奏者、長谷川陽子氏、東京フィルハーモニー交響楽団、NHK東京児童合唱団がオープニングアクトとして 劇中曲から3曲を演奏するという豪華なステージで開幕。
被災した方に観て頂くのは恐怖だったと語った佐藤浩市
終盤には司会者から本作が73の国と地域で世界公開されることも発表された。福島第一原発所長の吉田昌郎氏を演じた渡辺は「この映画の題名がなぜ英語表記でなっているか。先日、郡山から発信したものを、世界に発信する。そういう意味だと思います。『Hiroshima』も最初はネガティブなワードだった。それが未来を見据えた時にポジティブになった。こんな男たちが世界を救ったのかもしれない」と言うと、1・2号機当直長の伊崎利夫役の佐藤は「災害はいつも深い傷跡を残す。この負の遺産も明日へとバトンを繋ぐことができると思います。負の遺産が明日への遺産になるように願ってください」と呼びかけた。
劇中では、津波も映像もあるが、佐藤は「(郡山での試写会で実際に)被災した方に観て頂くのは恐怖でした。でも、津波のシーンを乗り越えた時に何かが残る。そんな映画になっている。この映画は、記録としても記憶としても、残るだろう」と胸を張った。また、巨人ファンの若松監督は「この映画は5年掛かって完成した。趣旨に賛同して参加してくれた俳優さんたちには何も言えない。ただ、突き進むだけだった。でも、ジャイアンツのメガホンを謙さんにゴミ箱に捨てられたのは……」と苦言を呈すと、大の虎党の渡辺は「だって、それで『用意スタートはないでしょ』」とバッサリ。ライバル球団を愛する者同士、互いに譲れないものがあったようだ。
映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ)は3月6日(金)から全国公開。