山崎育三郎が大河「青天を衝け」に伊藤博文役で出演「敬意を持って誠実に挑みます」
ミュージカル界のプリンスと称される山崎育三郎が、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)に伊藤博文役で出演することが27日、分かった。NHKがこの日、発表した。山崎は大河ドラマ初出演だが、本格的な時代劇も初めてとなる。
江戸幕府の勘定奉行・小栗忠順役に武田真治、大隈重信役に大倉孝二が決定
ミュージカル界のプリンスと称される山崎育三郎が、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)に伊藤博文役で出演することが27日、分かった。NHKがこの日、発表した。山崎は大河ドラマ初出演だが、本格的な時代劇も初めてとなる。
演じる伊藤博文は長州藩士族。イギリス公使館焼き打ち事件を起こした攘夷派の志士であったが、井上聞多とともにロンドンに留学してから一転、開国論者になる。維新後は新政府に出仕し、大蔵少輔として栄一の上司に。主に貨幣制度の改革に注力した。やがて初代内閣総理大臣に出世する。
山崎は「日本の初代内閣総理大臣、伊藤博文を演じさせて頂きます。大日本帝国憲法の起草者の1人であり、幕末から明治へ日本を近代化に導いた偉人。『周旋の才あり』と言われた伊藤博文のように、人と人とのつながりを大切に、敬意を持って誠実に挑みます。素晴らしい役者の皆さんと作品づくりができる事を楽しみにしています。」とコメントした。
山崎は2020年度前期の連続テレビ小説「エール」で主人公の幼なじみで歌手の佐藤久志を演じて視聴者の人気を得ていた。また、NHK内からも演技力を高く評価されていた。
他に江戸幕府の勘定奉行であり財政改革において主人公・渋沢栄一の憧れだった小栗忠順役に武田真治、明治維新期に外交などで手腕をふるい、栄一を新政府へ登用した大隈重信役に大倉孝二が決まった。
武田は「2011年の『江~姫たちの戦国~』以来、10年ぶりの大河ドラマ参加に心震えています。私の役どころ小栗忠順は、1860年には、地球を一周し、帰国後は多くの奉行を務め、江戸幕府の財政再建や、洋式軍隊の整備、横須賀製鉄所の建設など、幕府側から近代化政策を行い、渋沢栄一の人生に多大な影響を与えたと言われています。徳川に仕えながら日本の未来のために尽力していた小栗と、当初攘夷(じょうい)討幕を唱えていた栄一の出会いが、どのようなものだったか、『日本経済の父』と呼ばれる栄一に与えた影響とは……。混沌とした幕末に思いをはせ、大切に演じさせて頂きます」。
大倉は「渋沢を政府に誘い、総理大臣、外務大臣等を歴任、近代産業の発展に貢献、政党や大学も作った、誰もが知る明治大正期のビッグネーム。豪放らいらくで『民衆政治家』と呼ばれ親しまれた。そんな大隈重信をやらせていただくことになりました。大変なことです。もう一度言わせてください、大変なことです。作品に貢献できるよう尽力させていただきます」とコメントした。