音楽・演劇・パフォーマンスをMIXした新世代エンターテインメント・ステージ「SEPT」は、こくみん共済 coop ホール／スペース・ゼロ（東京都渋谷区）で、21日から「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion｜ReVise」の上演がスタートした。

　本作は、昨年12月の公演で好評を得た「SEPT Vol.9 ReAnimation」のリメイク作「ReUnion」（再生）と、視点を変えた完全新作「ReVise」（新生）の“2本同時上演”となる。

　キャストインタビュー第2弾は、「SEPT」3作品目となる参加で今回はスポット出演の今村美月（STU48）、ダブルキャストで泉木葉役を演じる沖侑果（STU48）と搗宮姫奈に話を聞いた。

■今村美月（STU48）／HINA役

――2本同時上演となる「ReUnion｜ReVise」の見どころを教えてください。

「『ReUnion』は前作の『ReAnimation』からキャストさんが代わったり、こまかい変化が散りばめられたリメイク版で、そこに描かれていなかった部分が『ReVise』でストーリーになっています。どちらかだけでも面白い作品ですけど、両方を見たら相乗効果でもっと楽しめる作品だと思います。私はもともとバンドが好きで、この公演を見て、バンドの魅力を再確認しました。音楽やバンドが好きな方に、特に見ていただきたいです」

――今村さんは今回スポット出演ですが、HINAは青井（ウチクリ内倉）、赤見沢（緑川睦）、黄経（杉浦タカオ）との“4羽鴉”としてのやりとりが一つポイントかと思います。

「HINAのあり・なしバージョンのストーリーが存在するので、私が入ることで、少しでも明るい瞬間、笑える瞬間が増えたらいいなと。3羽鴉はダンディーな方々ばかりなので（笑）、女の子ならではの華やかさをプラスできるように意識しています」

――前作でHINA役に出会い、何か今村さん自身が変わったことはありますか？

「もともとは雛菊役で、少し名前が代わってHINAになっているんですけど、（初舞台初主演の）『FATALISM ≠ Another story』では雛菊は思い悩んでいるシーンしかなくて、大切な大好きな人たちと会うときだけはっちゃけキャラでした。前作、今作とずっとHINAの天真爛漫さを発揮できるので楽しいです。先日、STU48のオンラインお話会で、ファンの方から『ReAnimation』をやってから変わったよね、明るくなったよねと言っていただいて、HINAにつられて私生活が明るくなっている気がします」

――今回の「ReUnion｜ReVise」を迎えるまでには、SEPTプロデュースのSTU48メンバーによる舞台「Selfish amity’s」（通称セルアミ）も経験しました。

「天真爛漫キャラのHINA、みんなを明るく引っ張っていきたいけどそれがうまくできないと思い悩んでいるキャラのアンと、ギャップのある役をやらせていただきました。（STU48には）お芝居が未経験のメンバーもいるなかで、私は少し経験がある身として、メンバーにアドバイスをしたり、みんなを引っ張らなきゃという思いがありました。セルアミも『SEPT』さんが携わってくださった作品なので、私を最初から見てくださっている方々には『成長したね』とたくさん言っていただけてうれしかったです」

――会場、配信で観劇する方へメッセージをお願いします。

「まず、こうして舞台を開催できることがうれしいです。『SEPT』さんは音楽とお芝居の融合を大切にしているエンターテインメントユニットで、私も普段から音楽を届ける身として、心にくるものがあります。物語の内容の深さはもちろん、HINAとしても歌唱シーンがあって、ほかにも劇中ではいろんなジャンルの曲が聞けます。音楽とお芝居を一気に堪能できる舞台はなかなかないと思うので、ぜひ至高のエンターテインメントを楽しんでいただければうれしいです」