まるで漫画のキャラクター? 顔と体のギャップが話題の筋肉女子が筋トレに打ち込む理由

かわいらしいビジュアルにムキムキ筋肉ボディーがギャップの“みさみさ”こと櫻井美沙季さん(27、以下:みささん)がSNSのフォロワー数をじわじわと伸ばし、注目を集めている。そんなみささんにインタビューを実施し、筋トレを始めたきっかけや今後の目標について聞いた。そこには、挫折を経験したからこその力強い信念があった。

ムキムキ筋肉ボディーの“みさみさ”こと櫻井美沙季さん【写真:本人提供】
ムキムキ筋肉ボディーの“みさみさ”こと櫻井美沙季さん【写真:本人提供】

陸上引退を余儀なくされ、どん底の中で見つけた筋トレという“光”

 かわいらしいビジュアルにムキムキ筋肉ボディーがギャップの“みさみさ”こと櫻井美沙季さん(27、以下:みささん)がSNSのフォロワー数をじわじわと伸ばし、注目を集めている。そんなみささんにインタビューを実施し、筋トレを始めたきっかけや今後の目標について聞いた。そこには、挫折を経験したからこその力強い信念があった。

 現在は会社を設立し、情報の発信や出張パーソナルなどを通して、トレーニングのすばらしさを広げる活動に注力しているみささん。それまでは治療院に勤務しながら競技アスリートのコンディショニングを行ったり、ジュニアアスリートの育成に携わっていた。

 今でこそ見るものを圧倒するムキムキボディーだが、筋トレを本格的に始めたのは2019年の夏からだった。それまでは陸上に明け暮れる日々だったと振り返る。

 中学生からスタートした陸上人生。「授業中とかも頭の中は陸上のことばかりで『今日の部活は……』と考えていました。休み時間は陸上の雑誌を読み漁ったり、気になる記事をファイリングしたり、線を引いたりと常に陸上のことを考えていました」。混成七種競技と短距離をメインとし、ただひたすらに打ち込んだ。しかし、故障をきっかけに引退せざるをえない状況となってしまった。

 社会人になってからも実業団で本格的に陸上を続けていたが19年の夏に両足のアキレス腱を負傷したことで、高いレベルで戦うことが難しい状況となってしまったという。「当時は本当に落ち込みました。私は一生、陸上競技をやっていくと思っていて、それがモチベーション、生きがいでした。1か月ぐらい本当に落ち込んで、スパイクを握りしめて寝てました」と悔しそうな表情で振り返った。

 そんなタイミングで出会ったのがボディービルだった。以前からトレーニングが好きだったというみささんは、周囲からの「ボディーメイクやってみたら?」という後押しもあり、陸上引退後、間もなくして大会出場を決意し、12月に実際に舞台へと上がった。しかし、約4か月という短期間では思うように筋量を増やすこともできず、減量が中心となり、惨敗してしまった。

「散々な感じに終わったんですけど、そこで負けたということが悔しくて……。SNSで見てくれている方も多かったので、期待を裏切ってしまった。それにアンチも湧いて、悪口なども書かれてしまった。叩かれたり、マイナスなことを言われたというのが自分の中では本当に悔しくて、2019年の大会が終わってからは大会には出ずにひたすら体を作ってきました」

次のページへ (2/4) つらいトレーニングを続ける原動力「ボディービルなしでは生きていけない
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