吉本興業が若手狂言師とタッグ 桂文珍も歓迎「両方がいい関係を持てるように」
吉本興業が主催する「狂宴御芸~狂言お笑い共宴~」公演&取材会が30日、二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京・銀座)で行われ、狂言師の野村太一郎と落語家の桂文珍が報道陣の取材に対応した。
「新しい客層やいろんな世界に発信していく」
吉本興業が主催する「狂宴御芸~狂言お笑い共宴~」公演&取材会が30日、二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京・銀座)で行われ、狂言師の野村太一郎と落語家の桂文珍が報道陣の取材に対応した。
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落語、共演、漫才の3つの話芸が集結した今回の公演。狂言師は太一郎、高野和憲、岡聡史、内藤連、野村裕基が、落語家は文珍が、漫才師は中川家、ミルクボーイ、ミキがそれぞれ出演し、能楽堂に集まったファンを楽しませた。
故・五世野村万之丞さんを父に持ち、現在は野村萬斎に師事する太一郎。取材会では、吉本興業が太一郎のサポートを行うことも発表され、「やることは変わりませんが、新しい客層やいろんな世界に発信していくことであったり、吉本興業の力をお借りして、(狂言が)さらなるエンターテインメントとして展開していくことを望んでいます」と引き締まった表情で話した。吉本興業は太一郎の個人的な芸能活動もサポートする予定だという。
会見に同席した文珍はこの取り組みについて「私ども吉本の笑いが大好きという人たちが狂言に初めて触れて、『こんなに楽しい世界があるんだ』と目覚めていただく。また、狂言好きな方が『吉本のお笑い、結構いけるなやいの』と思っていただけるような、両方がいい関係を持てるようになればよろしいかなと思います」と歓迎していた。