「絶対にやめて」目玉焼きを作ろうとフライパンの蓋を乗せたら粉々に… 調理器具メーカーが緊急警告
アルミ鍋のうどんや玉子焼き器で目玉焼きを作る際、サイズや形の合わないガラスぶたを、調理器具からはみ出した状態で使ってはいないだろうか。ついやってしまいがちなこの光景だが、実は予期せぬ事故を引き起こすリスクをはらんでいる。ものづくりの街として知られる新潟・燕三条地域で、フライパンや鍋など数々の調理用品を企画・販売する「和平フレイズ」が公式X(@waheifreiz)に投稿した注意喚起が、160万件以上のインプレッションを集めて大きな話題となった。同社の担当者に詳しい危険のメカニズムや、「まだ努力が足りなかった」という投稿に込められた真意、そして正しい調理器具の扱い方について話を聞いた。

サイズの異なるふたを使うとガラスが飛び散る危険
アルミ鍋のうどんや玉子焼き器で目玉焼きを作る際、サイズや形の合わないガラスぶたを、調理器具からはみ出した状態で使ってはいないだろうか。ついやってしまいがちなこの光景だが、実は予期せぬ事故を引き起こすリスクをはらんでいる。ものづくりの街として知られる新潟・燕三条地域で、フライパンや鍋など数々の調理用品を企画・販売する「和平フレイズ」が公式X(@waheifreiz)に投稿した注意喚起が、160万件以上のインプレッションを集めて大きな話題となった。同社の担当者に詳しい危険のメカニズムや、「まだ努力が足りなかった」という投稿に込められた真意、そして正しい調理器具の扱い方について話を聞いた。
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「『絶対にやめて』ガラス蓋が粉々に割れます。玉子焼き器で目玉焼きなど蓋をして調理する場合、鍋・フライパン用のガラス蓋を使用するのは大変危険です。おやめください。はみ出たガラス部分に直火が当たって突然割れてしまいます。特に玉子焼き器は浅いので、火との距離が非常に近いです」
これまで注意喚起を行ってきた同社が、改めて警告したのは、あるユーザーの投稿がきっかけだった。
10月28日、X上に「アルミのおうどん作ってたら蓋が割れましたわ」とのつぶやきとともに、破損したガラスぶたの写真が掲載された。これを受け、同社は「『絶対にやめて』ガラス蓋粉々に割れます まだ努力が足りなかった…」と引用ポストする形で警鐘を鳴らした。投稿には、「知りませんでした、注意喚起ありがとうございます」「うわー、子どももよくやってるわ」「うちはIHなので気にしたことなかった、覚えておきます」「うっかりやってました…」といった驚きの声が殺到している。
コンビニやスーパーなどで販売しているアルミ鍋のうどん。なぜ容器からガラスふたがはみ出ると破損してしまうのか。
その理由は、ガラスぶたの構造とガス火の性質にあると、担当者は説明する。
一般的なガラスぶたの多くには、表面に圧縮応力を持たせて強度や耐熱性を高める「全面物理強化ガラス」が採用されている。しかし、容器から丸いふたがはみ出した状態でガス火を使うと、はみ出たガラス部分に炎や熱風が直接当たり、ガラスの一部分だけが急激に熱せられてしまう。
「その結果、ガラス内部に大きな温度差が生じ、強化ガラス内部の応力のバランスが崩れることで、破損につながる場合があります。強化ガラスは、その性質上、破損すると徐々にひびが広がるというよりも、一気に細かな破片に砕けることがあります。その際、破片の一部が勢いで飛散する場合もあります。そのため、ガラス蓋のガラス部分に直接炎が当たるような使い方は避けていただく必要があります」
アルミ鍋はもちろん、玉子焼き器でも起こりうる。どの程度はみ出したら危険になるのか気になるところだが、担当者によれば「○センチまでなら安全」「弱火なら大丈夫」といった基準はないという。
「『少しだけなら大丈夫』と判断せず、調理器具に適合したサイズのふたを使用し、ガラス部分に直接炎が当たらないようにしていただくことをお願いしています。また、ガス火を使用する際には、調理器具の底面から炎がはみ出さないように火力を調節してください」と、続けた。
かねて、危険性を訴えてきたものの、不適切な使用法でふたが破損する事例が後を絶たない。
「弊社では以前から、玉子焼き器にサイズの合わない丸型のガラスぶたを載せて使用することの危険性について、SNSなどを通じて注意喚起を行ってきました。今回、SNS上で同様の使い方をされている事例を改めて見かけ、『以前お伝えしたつもりでも、まだ十分に届いていない方がいらっしゃる』と感じたことから、改めて注意喚起を行いました。『まだ努力が足りなかった』という言葉には、使っている方を責める意図は全くありません。メーカーとして安全な使い方をもっと分かりやすく、繰り返しお伝えしていかなければならないという思いを込めました」
蒸し焼き調理の正しい方法と、安全に扱うための注意点
玉子焼き器でふっくらとした目玉焼きなどを蒸し焼きにしたい場合、どのように対応するのが望ましいのか。
アルミホイルを被せる代用策も見かけるが、メーカー側の見解は明快だ。
「基本的には、玉子焼き器のサイズ・形状に適合した専用ぶたや兼用ぶたを使用していただくことをおすすめします。アルミホイルについては、煮物の落としぶたなどとして便利に使用できるものであり、アルミホイルそのものを否定するものではありません。一方、一般的なふたには、蒸気を閉じ込めたり放熱を抑えたりすることで、調理を効率的に進める役割があります。そのため、玉子焼き器でふたをして蒸し焼き調理をする場合には、できるだけ調理器具のサイズ・形状に合った正しいふたを使用していただくことをおすすめします」
また、直火が出ないIHクッキングヒーターを使っている場合でも、油断は禁物という。
「IHは直火がないため、ガラス部分に炎が直接当たることはありません。ただし、ガラス部分に急激な温度変化を与えたり、傷や欠けなどがある状態で使用したりすると、破損につながるおそれがあります。そのため、IHの場合でも、調理器具のサイズ・形状に適合したふたや兼用ぶたをお使いいただくことを推奨しております」
アルミ鍋や玉子焼き器に限らず、日常的に使うフライパンや鍋のガラスぶた全般においても、知らず知らずのうちに危険な使い方をしてしまっているケースは少なくない。同社が挙げる“NG行為”は以下の7点となる。
・サイズの合わないふたを使用する
・お玉などを挟み、ふたをずらした状態で加熱する
・ガラス部分に直接炎が当たる状態で使用する
・使用直後の熱いガラスぶたに冷水をかけるなど、急激な温度変化を与える
・傷や欠けなどがあるガラスぶたを使用する
・調理直後の熱いIHクッキングヒーターの上にガラスぶたを置く
・高いところから落としたり、強い衝撃を与えたりしたガラスぶたを使用する
特に見落としがちなのが「見えない衝撃ダメージ」だという。
「見た目には傷や欠けなどが確認できなくても、強い衝撃によってガラス内部の応力バランスに影響が生じている可能性があります。強い衝撃を与えてしまったものについては、使用を控えていただく方がより安全です」
料理を支えてくれる身近で便利な調理器具だからこそ、誤った使い方ひとつで大きなトラブルに発展しかねない。キッチンでの思わぬ事故を防ぐためにも、「サイズの合ったものを使う」「直火を当てない」「急激な温度変化や衝撃を避ける」という基本を今一度見直しておきたい。
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