【DDT】「弟ではなく息子」孤立無援の英国人クリス・ブルックスを救ったMAO…両国決戦へ向け明かす“特別な絆”
2019年6月、DDTにイギリスから長身のレスラーがやってきた。その名は、クリス・ブルックス。2007年に10代半ばにしてデビューしていた彼はすぐに頭角を現し、2023年5月と2024年11月の二度、DDTの最高峰王座であるKO-D無差別級王座を戴冠。そして11月3日、両国国技館で行われる『Ultimate Party 2026』で、三度目の戴冠を目指すことに。対戦相手は、クリス曰く「今のDDTの戦いを象徴している」MAO。クリス・ブルックスへのインタビュー前編は、MAOとの関係性を紐解いた。

インタビュー前編で明かしたMAOとの関係性
2019年6月、DDTにイギリスから長身のレスラーがやってきた。その名は、クリス・ブルックス。2007年に10代半ばにしてデビューしていた彼はすぐに頭角を現し、2023年5月と2024年11月の二度、DDTの最高峰王座であるKO-D無差別級王座を戴冠。そして11月3日、両国国技館で行われる『Ultimate Party 2026』で、三度目の戴冠を目指すことに。対戦相手は、クリス曰く「今のDDTの戦いを象徴している」MAO。クリス・ブルックスへのインタビュー前編は、MAOとの関係性を紐解いた。(取材・文=橋場了吾、通訳:Mr.HAKU)
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11月3日、3度目のKO-D無差別級王座戴冠を狙っているクリス・ブルックス。現王者のMAOは、外国人のクリスにとって大きな存在だった。
「私は最初、DDTにはタッグチームで来日する予定でした。でもパートナーのキッド・ライコス(その後DDTに参戦している)がケガをして来日できなくなってしまって、DDTにほかのパートナーを探した方がいいか聞いたところ、一人で来ていいよと。日本は初めてではなかったですし、ほかの国にもたくさん行ったことはあったんですけど、一人でプロレスラーとして初めて来日したときは、不安は大きかったですね。日本語は全くできないし、DDTのファミリーの中に外様がひとりいるみたいな感じで。言葉がわからない、もちろんタイムスケジュールもわからない、その中でMAOの存在は大きかったですね。あと(KONOSUKE)TAKESHITAと上野(勇希)ですかね」
世界へ飛び出て行ったTAKESHITA、前KO-D無差別級王者の上野、そしてMAO。この3人が特に、クリスに積極的に話しかけてくれたという。
「上野は頑張って英語を使ってくれましたし、MAOは海外の音楽やゲーム・文化に興味があるから、彼なりの英語で接してくれましたね。それは非常に心強かったですね」
10.31に行われた公開記者会見で、クリスはMAOのことを、「弟」ではなく「息子」のような存在だと語った。
「自分の受け取り方の問題なのかもしれませんが、責任感というか『何とかしてやらなければ』という感覚ですね。僕が『兄』ではなく『父』という気分になるんです。ただ、これはMAOに限ったことではなく、ほかの選手に対しても父のように世話をしないといけないと思ってしまう、私自身の性格的なものなのでしょう。独特な責任感なのかもしれないですね」

MAOとは、どれだけはみ出せるか、どれだけ型破りになれるかを追求する戦いになる
そのMAOは今年8月11日にKO-D無差別級王座を初戴冠したばかりだ。クリスからは、王者になってからのMAOはどう見えているのだろうか。
「本人は何も変わっていない、あの頃のバカな俺のままだ、みたいなことを言っていますけど、やはりチャンピオンになって責任感は絶対に生まれてきていると思います。それが自分のユニット(S.L.C.)に対してであり、自分の団体に対してでもあり。本人がそれを自覚しているかどうかはわかりませんが、私がこれまで歩んできたプロセスを歩んでいると思います。
MAOが今、最もDDTらしいと思いませんか?非常識な存在というか。時に成功し、時に不成功に終わることもある。プロレスで何を成し遂げたいのか自信を持っていますし、ルールや慣習を壊すことを恐れていない選手ですね。その真逆にいる、真面目の上野。その二人に加えて、MAOが『DDTを引っ張る存在』として私の名前を出してくれたのはありがたいし、私はMAOと上野の中間に位置するタイプなのでバランスはいいのかなと思います」
そしてそのMAOとなら、「一番DDTらしい試合ができる」とも語った。
「DDTには、年一回『WRESTLE PETER PAN』という大会がありますが、髙木(三四郎)さんがインタビューで『いつまでも大人にならず、いい意味で悪ふざけをし続ける』と話していたのですが、まさにその通りだと思いますし。MAOとだったらそういう枠をどれだけはみ出せるか、どれだけ型破りになれるか、怒られそうになるギリギリの線を追求していく戦いができると思います。(男色)ディーノさんより怒られる試合をしますよ(笑)」
(2日配信の後編へ続く)
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