【ブラッサム】自伝的小説には触れられていない“早産”描いた背景 制作統括が明かす「だからこそ、その部分に悲しみが」

俳優・石橋静河が主人公・葉野珠を演じるNHK連続テレビ小説『ブラッサム』(月~土曜午前8時)。作家・宇野千代をモデルとした物語。11月3日に放送された第27回では珠の早産が描かれた。宇野さんの自伝的小説『生きて行く私』には触れられていない事象。村山峻平チーフ・プロデューサーが取材に応じ、ドラマで描いた背景を語った。また、夫・保を演じる金子大地と妻・珠を演じる石橋の舞台裏の様子も紹介した。

保(金子大地)と珠(石橋静河)【写真:(C)NHK】
保(金子大地)と珠(石橋静河)【写真:(C)NHK】

第27回で保が珠を抱きしめるシーンも

 俳優・石橋静河が主人公・葉野珠を演じるNHK連続テレビ小説『ブラッサム』(月~土曜午前8時)。作家・宇野千代をモデルとした物語。11月3日に放送された第27回では珠の早産が描かれた。宇野さんの自伝的小説『生きて行く私』には触れられていない事象。村山峻平チーフ・プロデューサーが取材に応じ、ドラマで描いた背景を語った。また、夫・保を演じる金子大地と妻・珠を演じる石橋の舞台裏の様子も紹介した。

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 まず、ショッキングな早産を描いた背景を聞いた。

「宇野さんの作品は自伝的小説なのかご本人の体験なのかは分かりません。『生きて行く私』には一切触れられていませんが、晩年の作品の中で赤ちゃんを亡くしたという記述がふと出てきます。私がそれまでに読んだ御本人の作品では触れられてきていませんでしたが、御本人が書きたいと思った瞬間があったのだと感じました。宇野さんを違う立場から取材したルポにも書いてありますが、もし表立って言いたいわけではないという事柄だとすれば、そこに何か思いを持っているはず。

 誰かを勇気づける作品を書いた宇野さんならではの知られざることだと思っています。『生きて行く私』でも宇野さんは子どもたちにとっても優しいです。だからこそ、その部分に悲しみがあったことをちゃんとドラマに織り込む意味があるとスタッフ間で話しました。今の時代に、宇野さんが生きてきた部分と珠の人生をクロスさせる時、そのエピソードが大事だと思って脚本に練り込みました」

 保と珠は11月2日放送の第26回で入籍し、夫婦となった。2人の関係性も当初のいとこの関係から変化。3日放送の第27回では保が早産した珠を抱きしめる場面もあった。

「下宿先のマキと辰五郎、保、珠の4人の時間が長かったので4人が家族のような関係になっていました。岩国の家族の雰囲気とは違って、珠にもう一つの“家族”ができたと思ってみていただきたいです。撮影シーンも待合室でも4人一緒でお芝居の話も家族のように話し合い、一緒に食事に行ったりしていました。その自然な距離感がとてもお芝居にも出ていて良かったです」

 石橋と金子の舞台裏の面白い話も明かしてくれた。

「役の上ではいとこのお兄ちゃんの保と珠ですが、待合室で見ていると、お姉ちゃんと弟に見えます。そういう感じで他愛のない話をしています。ぜひあの2人が生でしゃべっているトーク番組とかを見てほしいと思うぐらい面白いです」

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