二階堂ふみ、子役との共演で痛感した「大人の弱さ」 真っすぐな視線に「ひるんでしまう」
俳優の二階堂ふみが22日、都内で行われた映画『わたしの知らない子どもたち』(公開中)の公開御礼舞台あいさつに、西川美和監督と共に登壇。子どもたちとの共演を通じて感じた「大人の弱さ」を明かした。

戦争を生きた教師役に苦悩「どういう顔をするんだろう」
俳優の二階堂ふみが22日、都内で行われた映画『わたしの知らない子どもたち』(公開中)の公開御礼舞台あいさつに、西川美和監督と共に登壇。子どもたちとの共演を通じて感じた「大人の弱さ」を明かした。
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本作は、『すばらしき世界』『永い言い訳』などで知られる西川監督が原案・脚本・監督を務め、小八重葵美と二階堂がダブル主演を務めるオリジナル作品。戦後の日本を舞台に、戦争で家族や家を失い、少年として生きる道を選んだ12歳の少女・茅野琴子(小八重)と、敗戦によって立場や信念を失った元教師・曽根文美子(二階堂)が、再生への道を模索する姿を描く。
第51回トロント国際映画祭のコンペティション部門「プラットフォーム部門」に正式出品された本作は、同部門のオープニング上映作品に日本映画として初めて選出されたことでも注目を集めた。
劇中で教師役を演じた二階堂は、小八重との共演を振り返り、「『大人は勝手だ』とか『都合がいい』とか、そういったことが非常に自分にも言われているような気持ちになって」と告白。「大人になると、頭で理解できることを無理やり消化していったり、どこか納得がいっていなくても、自分の中で無理やり腑に落とすようにしたり」と大人ならではの葛藤を語った。
さらに、戦時中に教師として子どもたちに教えていた文美子の立場にも触れ、「加担していた部分もあったんだなというのを演じながら感じていて」と説明。「こういう時、大人ってどういう顔をするんだろうとか、子どもに対してどういうふうな声がけをするんだろう」と悩みながら撮影に臨んでいたことを明かした。
一方、子どもたちの演技については「分からないものをちゃんと分からないというところで、真っすぐに向き合われている」と称賛。「本当にすごいエネルギーのある子どもたちで、真っすぐな目を向けられるたびに、ちょっと迷ってしまうというか、ひるんでしまうというか。『私、大人の弱さを持っているんだな』というのは、子どもたちと一緒にやりながら感じていました」と振り返った。
最後には、「この平和な日本を、平和な世界を諦めないという気持ちで、それを紡いでいきたいという気持ちで、この作品に私は参加しました」と作品に込めた思いを告白。現在も世界各地で戦争が続いていることに触れ、「そういう子たちに思いを寄せられる作品になっていると思います」と語り、作品が多くの人に届くことを願った。
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