早大3学部合格の永井玲衣 アナ 「毎晩泣いた」カナダ留学の苦悩と意識が変わった兄からの一言
2027年大学入学共通テスト(来年1月16日、17日)まで残り約3か月になったが、既にAO、指定校推薦、帰国子女向け入試で結果が出始めている。ENCOUNTは受験生に向け、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」を展開中。第6回は、グローバル入試(海外就学経験者)で早稲田大政治経済学部政治学科に入学した永井玲衣アナが、留学時代の苦悩、合格までの道のり、ビジョンを明かしている。

「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」第6回
2027年大学入学共通テスト(来年1月16日、17日)まで残り約3か月になったが、既にAO、指定校推薦、帰国子女向け入試で結果が出始めている。ENCOUNTは受験生に向け、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」を展開中。第6回は、グローバル入試(海外就学経験者)で早稲田大政治経済学部政治学科に入学した永井玲衣アナが、留学時代の苦悩、合格までの道のり、ビジョンを明かしている。
人気俳優の韓国からスタートした愛車遍歴…“顔”で決めるクルマ選び(JAF Mate Onlineへ)一台は国産車」…現在の愛車を告白(JAF Mate Onlineへ)
私は3年間カナダに留学し、帰国子女として大学受験をしました。カナダへ留学の理由は、中学時代に「英語を話せるようになりたい」と思ったのがきっかけでした。
1年間では英語を十分に身につけられるか分からない。「それなら3年間行って、英語だけではなく、その国の文化や生活まで身近なものにしたい」と考え、両親に思いを伝えました。カナダ留学を決めた後には、同級生から心ない言葉をかけられることもありました。とても悔しく、私の闘争心に火がつきました。
「何が何でも、この留学を成功させて帰ってくる」
そう決めて、日本を離れました。
カナダではホームステイをしながら現地の高校に通いました。言葉も、家族も、学校も、友達も全て一からのスタートです。もともと英語が得意だったわけではなく、生活の基本となることさえうまく聞きとれないほどでした。あまりにも英語が話せないので、ホストファミリーの前で泣きながら、ジェスチャーで「バスタオルがほしい」と伝えたこともあります。
学校生活は、さらに過酷です。ある日の授業中、先生が突然プリントを配り、生徒たちが問題を解き始めました。何が始まったのか分からずに周囲を見渡していると、テストが始まりました。私はその日にテストがあるという説明すら、聴き取れていなかったのです。
カナダの高校を卒業するには、必要な単位を取得しなければなりません。しかし、留学から半年ほど経った頃の成績は、単位を落とすか、取れてもCでした。
「成功して日本に帰る」と言って出てきたのに、生活もままならず、学校にもついていけない。毎晩のように泣いていました。
そんな時には、日本を離れる際に家族からもらった寄せ書きを読み返しました。兄からはこう書かれていました。
「その留学にいくらかかっているか調べてみて。ざっと1日1万円以上。毎日寝る前に、今日は1万円以上の価値があったかを考えて生活してこい」
この言葉が、不思議なくらい腑に落ちました。泣いて部屋にこもっている間にも、自分が望んで来たカナダでの1日は終わっていく。それなら、今日1日を少しでも価値のあるものにしたい。そこから、私の留学生活は大きく変わりました。
1年目は生活に慣れる。2年目は英語を話せるようになる。3年目は学校の成績をトップレベルまで上げる。1年ごとに大きなゴールを決めました。すると、逆算して「今取るべき行動」も見えてきました。一つずつ行動に移した結果、2年目が終わる頃には、初対面の先生からカナダ人だと思われるほど、自然に英語でコミュニケーションを取れるようになっていました。
3年目。日本の大学への進学に向けて受験勉強を始めました。帰国生入試では現地校の成績も見られるため、毎日2時間は予習、復習に充て、先生に自ら追加課題をお願いしました。同時に英語資格の勉強を続け、IELTSは3回目で6.5を取得しました。

しかし、早慶を目指すなら7.0は最低でも必要だと知りました。それなら別の部分で補うしかない。力を入れたのが、小論文対策でした。
日本語から離れた生活が長くなり、文章を書こうとしても漢字が思うように出てきません。そこで、朝の支度をしながら日本のニュースを聴き、学校に早めに登校して、気になったニュースを一つ調べてノートにまとめることを始めました。これを7か月間、毎日続けました。
努力は結果にも表れ、卒業時には成績優秀生徒として表彰されました。6月に帰国すると、8月末から始まる大学受験に向けて最後の追い込みを始めました。毎日のニュースメモのおかげで、小論文に出題されるテーマの多くが、一度は目にしたり、自分なりに考えたりしたことのあるものでした。

身についた「諦めない根性」
迎えた受験。第1志望は早稲田大学でした。法学部を第1志望に教育学部も併願し、政治経済学部も受験しました。結果は3学部合格でした。
どの学部に進むか考えた時、受験のために毎朝見始めたニュースが、習慣になっていることに気づきました。特に政治や経済はそれまで身近ではなかったからこそ、「もっと深く学びたい」と考え、政治経済学部政治学科への進学を決めました。
そして今、私はアナウンサーを目指しています。その原点の一つも、カナダで過ごした朝にありました。海の向こうで、大学受験のために毎朝見ていた日本のニュースです。あの頃の私は、画面の向こうから届く情報を受け取り、知らなかった社会を知り、考え、進路まで決めていきました。
だからこそ、「今度は自分が伝える側になりたい」と思っています。現場へ行き、そこで見たもの、聞いた声、感じた空気を自分の言葉で視聴者に届ける。その情報が、誰かにとって新たな体験になってほしいと思っています。
留学前の私は、授業についていけない自分も、毎晩泣いている自分も、そこから成績優秀生徒として卒業する自分も想像していませんでした。
「今日という1日に、どれだけの価値をつくれるか」
留学は目標を決め、今の自分にできることを一つずつ積み重ねれば、状況は変えられるということを教えてくれました。
カナダ留学と大学受験で身につけたのは、英語力や知識だけではなく、うまくいかないときほど、自分で目標を決め、やるべきことを探し、簡単には諦めない根性です。あの3年間があったから、私は今も、自分で決めた道に迷いながらも挑み続けることができています。
留学と受験で培ったこの根性が、ぶれない私をつくっているのだと思います。
□永井玲衣(ながい・れい) 2003年6月2日、東京都生まれ。早稲田大政治経済学部政治学科在学中。趣味はマッサージ巡り、カラオケ、茶道。特技は英会話、バスケットボール、和太鼓。資格はIELTS6.5、東洋式足裏反射療法。161センチ。血液型AB。
あなたの“気になる”を教えてください