中島歩、初の長編映画単独主演 ロードノベル『旅する練習』実写化…27年公開「美しく、偶発的な瞬間が幾つも」

俳優の中島歩が、2027年公開予定の映画『旅する練習』(眞田康平監督)で主演を務めることが15日、発表された。長編映画では初の単独主演となる。

映画『旅する練習』で主演を務める中島歩【写真:(C)2027「旅する練習」製作委員会】
映画『旅する練習』で主演を務める中島歩【写真:(C)2027「旅する練習」製作委員会】

共演は『ルックバック』でデビューした七瀬ふうり

 俳優の中島歩が、2027年公開予定の映画『旅する練習』(眞田康平監督)で主演を務めることが15日、発表された。長編映画では初の単独主演となる。

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 本作は、第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治賞をダブル受賞し、第164回芥川賞候補にもなった乗代雄介氏のロードノベル『旅する練習』(講談社文庫)の映画化。乗代氏にとって初の映画化作品となる。

 9月11日に最終回を迎えたTBS系連続ドラマ『Tシャツが乾くまで』や映画『ナミビアの砂漠』(2024年)、NHK連続テレビ小説『あんぱん』(25年)、Netflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』(26年)、『ガス人間』(26年)、現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』など話題作への出演が続く中島。長編映画での単独主演は本作が初となる。共演には映画『ルックバック』でデビューした新人俳優の七瀬ふうりが出演する。

 物語は、スランプ気味の小説家である叔父の圭佑(中島)と、サッカー少女で姪の亜美(七瀬)が、亜美の中学入学を前にした春休みに、千葉の我孫子から茨城の鹿島アントラーズの本拠地に向かって、利根川沿いを歩いて旅をするロードムービー。叔父は旅をスケッチしながら、姪はボールを蹴りながら、“歩く、書く、蹴る”という2人の“練習の旅”を通じて、風景や出来事を記録しながらかけがえのない時間と記憶を紡いでいく。

 監督を務めるのは、東京藝術大で黒沢清監督の元で映画を学び、卒業制作『しんしんしん』や『ピストルライターの撃ち方』などを手掛けてきた気鋭の新人監督・眞田康平氏。本作が商業映画デビュー作となる。映画は26年4月に撮影を終え、現在ポストプロダクション中。ツインエンジンとヨアケによる共同製作・共同配給で劇場公開される。

 以下は、出演者らのコメント。

○中島歩
「私は映画とは根本的にこの世界と人間を愛でる機能があると感じています。この作品はそれを十分に感じさせるものです。美しく、偶発的な瞬間が幾つもあり、それをカメラが美しく捉えています。この作品と、そして他のお客様との無言の対話をぜひ劇場でお楽しみください」

○七瀬ふうり
「映画『旅する練習』に出演させていただくことになりました、七瀬ふうりです! 撮影では、はじめての経験もたくさんあり少し緊張しましたが、とても楽しく撮影することができました。たくさんの方にこの作品を見ていただけたらうれしいです。公開を楽しみにしていてください!」

○眞田康平
「初めて原作を読んだ時、期待や興奮と同時に、簡単には踏み出せないものも感じていました。この物語を引き受けていく覚悟が自分にあるのだろうか。それでも、読み終わってすぐに映画のラストシーンが立ち上がってきて、思いついてしまったからには、これはもう撮らざるをえない。そんな出会いでした。原作の乗代雄介さんが『言葉』を大切にしたように、『映画』の何を大切にするか。この映画にとってそれは、おじさんと亜美が、歩いて、書いて、蹴る、その瞬間を丁寧に捉えていくことだと思いました。製作中、何度も口にしたのが『世界の豊かさ』という言葉です。鹿島まで歩く旅の中で、鳥や植物や景色を通して、一つずつ世界を見つけていく。どこにでもある風景が、彼らの時間の中でかけがえのないものになっていく。人が苦手で鳥が好きなおじさんと、飛んだり跳ねたりする亜美。中島歩さんと七瀬ふうりさんが、生き生きと二人を体現してくれました。その一つ一つの瞬間を取りこぼさないように、カメラに収めていきました。この映画には、きっと、確かにそこにあった瞬間が刻まれているはずです。その時間を一緒に旅してもらえたらと思います」

次のページへ (2/2) 【写真】中島歩が初の長編映画単独主演…解禁された場面カット
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