「人間のクズ」被災地ダシに寄付金集め…善意につけ込む卑劣な手口に怒り 奈良県警が注意喚起
最大震度7の揺れを観測した熊本地震は発生から2週間あまりが経過、被災地ではいまだに復旧の見通しが立たない日々が続いている。被災地へ向けた寄付を募る動きも広がっているが、そんな中、一部では寄付を騙った詐欺行為も横行している。奈良市内では市職員を騙った不審電話の実例も……。人の善意につけ込んだ悪質な詐欺の手口について、奈良県警に詳しい話を聞いた。

「皿かタオル1枚でも…」寄付を募る不審電話が横行
最大震度7の揺れを観測した熊本地震は発生から2週間あまりが経過、被災地ではいまだに復旧の見通しが立たない日々が続いている。被災地へ向けた寄付を募る動きも広がっているが、そんな中、一部では寄付を騙った詐欺行為も横行している。奈良市内では市職員を騙った不審電話の実例も……。人の善意につけ込んだ悪質な詐欺の手口について、奈良県警に詳しい話を聞いた。
「【不審電話】市内で、ご自宅の電話に、奈良市役所を名乗る者から『熊本地震の関係で皿かタオル1枚でもいいので寄付してくれませんか。受け取りに行きます。』等といった電話がかかっています。これは詐欺です。ご注意ください」
今月7日、奈良市危機管理課が熊本地震への寄付を騙った詐欺の手口について、SNS上で注意喚起。災害発生時、人の善意につけ込んだ詐欺手口に、ネット上では「震災便乗詐欺ですか」「熊本地震を騙る詐欺とかやるヤツ、マジで人間のクズ!」「皿かタオル一枚くらいならって思ってしまいそう」「ネットを触らないような、高齢者に教えてあげて」など、批判の声が相次いでいる。
市に対し不審電話の情報共有を行った奈良県警察本部犯罪抑止対策室の担当者は、ENCOUNTの取材に「災害に乗じて財産や現金をだまし取るのは、昔からよくある手口です。皿やタオル1枚ならと渡してしまうと、リストに入れられ、次も、その次もと『寄付』を求められる。そのうちお金の『寄付』に発展していく。あるいは、情報収集の過程でタタキ(強盗)のターゲットにされる可能性もないわけではない」とその実態を語る。
「もちろん、中には正規の寄付を募るものもあり、すべてが詐欺というわけではありません。寄付すること自体はいいことで、そういった善意の流れを妨げることは心苦しいですが、今回のように市側で寄付の実態がないという明らかな不審電話も存在する。せっかくの善意の寄付が、反社やトクリュウに流れ、犯罪資金にあてられてしまっては元も子もない。寄付を行う際には、どうかちゃんとした団体なのか確認をお願いしたい」
被災地を利用した卑劣な詐欺手口は許されない。正規の寄付か、それとも詐欺なのか、中には線引きが難しい場合もあるが、善意につけ込まれることがないよう、一人ひとりに自衛の心掛けが求められている。
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