唐沢寿明、妻のYouTubeに感心「よくできるなと」 自身はアナログ派…SNSもせず「面倒くさいじゃん」

ディズニー&ピクサーによるアニメーション映画『トイ・ストーリー5』(公開中)で、カウボーイ人形・ウッディの日本版声優を30年にわたって務めている俳優の唐沢寿明。7年ぶりのシリーズ続編となる今作では、デジタル時代の“おもちゃの危機”が描かれる。では、唐沢自身はスマホやSNS、AIとどう付き合っているのか。ひょうひょうとした言葉の端々から、“アナログ派”な一面が見えてきた。

インタビューに応じた唐沢寿明【写真:くさかべまき】
インタビューに応じた唐沢寿明【写真:くさかべまき】

『トイ・ストーリー5』で描かれる“デジタルの脅威”

 ディズニー&ピクサーによるアニメーション映画『トイ・ストーリー5』(公開中)で、カウボーイ人形・ウッディの日本版声優を30年にわたって務めている俳優の唐沢寿明。7年ぶりのシリーズ続編となる今作では、デジタル時代の“おもちゃの危機”が描かれる。では、唐沢自身はスマホやSNS、AIとどう付き合っているのか。ひょうひょうとした言葉の端々から、“アナログ派”な一面が見えてきた。(取材・文=猪俣創平)

 前作『トイ・ストーリー4』で、ウッディはバズ・ライトイヤーに別れを告げたが、今作では1作目をオマージュした再会シーンが描かれた。再びタッグを組む展開を、唐沢はどう受け止めたのか。

「トランシーバーを使って、連絡は取り合っていたみたいですからね(笑)。ウッディとしては、『あとは任せた』ということでボニーの元を離れたわけですが、ボニーのことは何とかしなきゃいけないと思っていたんでしょうね」

 シリーズを通した魅力の一つは、ウッディとバズのユーモアのある掛け合いだ。ウッディ以外で好きなキャラクターとして、「バズがいいじゃないですか」と即答し、「羽も出てくるし、音が出たりするし。子どもにはバズのほうが人気があるんじゃないかな」とおもちゃとしての魅力を挙げた。

 そのバズを日本版声優として演じ続けてきたのが、タレントの所ジョージだ。今作でも唐沢と共に、舞台あいさつなどで息の合ったトークを繰り広げていた。

「所さんの世田谷ベースに何度か遊びに行ったことがあります。でっかい袋でいろいろな物をたくさんくれるんですよ。でも、多分もういらないものをくれているんじゃないかって」と笑いながらプライベートでの交流を明かしつつ、「所さんは裏表もなくて、いつも普通なんですよ。それに、バズの声質はもう所さんしかいないです。だって、僕がしゃべっていても、周りから『ウッディだ!』とは言われないから」と、その声と人柄に絶大な信頼を寄せている。

 そんな今作で描かれるテーマの一つが、子どもたちの遊びの変化だ。おもちゃたちの前に、タブレットという“デジタルの脅威”が立ちはだかる。唐沢自身は幼少期、どんな遊びをしていたのか。

「僕らも仮面ライダーとか、当時流行っていた超合金とかの人形やフィギュアで遊んでいましたね。おもちゃで遊ぶことは、想像力が必要だからいいんですよ。それがいつの間にかゲームやスマホになって、子どもが夢中になって。大人でも夢中になっちゃいますからね。子どもが夢中になるのはしょうがないんじゃないですか」

30年にわたってウッディの日本版声優を担当している【写真:くさかべまき】
30年にわたってウッディの日本版声優を担当している【写真:くさかべまき】

趣味は「自分でなにかやっていくほうが好き」

 その一方で、自身はテクノロジーと一定の距離感を保っているという。

「スマホのカメラだってめったに使わないし、別に撮りたいものもないでしょ(笑)。電話してLINE使って、あとは暗いところでライト使ったり。SNSもやっていないし、面倒くさいじゃない。YouTubeとかも、奥さんは一生懸命やっているけど、よくあれができるなと思っていますよ」

 クルマ好きとしても知られる唐沢だが、「好きなものは昔から変わらない」と明かし、「自分でなにかやっていくほうが好きなんです。新しいものに追い付かなくてもいいかな。アナログのほうが好きなのかも」と本音をこぼした。

 もっとも、AIの進化については関心もあるようだ。USオリジナル版でウッディの声優を務める米俳優、トム・ハンクスの言葉を引き合いに出した。

「彼がインタビューで話していたんですけど、AIで俳優の声を再現できるようになると、自分たちができなくなった時に、その声を使って作品を作れるようになるんじゃないかって。そういう怖さもあるみたいですね。でも、AIがやってくれるなら、そっちのほうが楽だよね。汗かかなくていいわけですから」と冗談っぽく笑った。

 便利なものは使う。ただし、振り回されない。新しい時代とも自分のペースで付き合う唐沢の姿に、大人の余裕がにじんでいた。

□唐沢寿明(からさわ・としあき)1963年6月3日、東京都出身。80年から自主公演などを行い、87年に舞台『ボーイズレビュー・ステイゴールド』で本格デビュー。その後も舞台やドラマ、映画などで活躍。主な出演作は、ドラマではフジテレビ系『愛という名のもとに』(92年)、NHK大河ドラマ『利家とまつ』(2002年)、フジテレビ系『白い巨塔』(03~04年)、テレビ朝日系『プライベートバンカー』(25年)、テレビ東京系『コーチ』(25年)など多数。映画では『高校教師』(93年)、『20世紀少年』シリーズ3部作(2008~09年)、『九十歳。何がめでたい』(24年)、『ミステリー・アリーナ』(26年)ほか。

ヘアメイク:野中真紀子(eclat)
スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)
ジャケット、ベスト、シャツ、パンツ:suzuki takayuki(スズキ タカユキ)

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猪俣創平

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