森山未來「非常に意義を感じた」 “徴兵忌避者”テーマのドラマ出演で覚えた「当事者意識」

俳優の森山未來と青木柚が27日、NHK放送センターで行われた特集ドラマ『笹まくら』取材会に、演出の鶴岡慧子氏と共に出席した。

取材会に出席した森山未來(左)と青木柚【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に出席した森山未來(左)と青木柚【写真:ENCOUNT編集部】

青木柚とともに『笹まくら』取材会に出席

 俳優の森山未來と青木柚が27日、NHK放送センターで行われた特集ドラマ『笹まくら』取材会に、演出の鶴岡慧子氏と共に出席した。


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 本作は、丸谷才一氏の同名小説を、気鋭の劇作家・秋之桜子氏が脚色、映画『バカ塗りの娘』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した鶴岡氏が演出を務めて実写ドラマ化。徴兵忌避が国家への裏切りとされた戦時下の日本を舞台に、1人の青年・浜田庄吉が徴兵を拒否したことによって味わう想像を絶する孤独と危険を描いた物語。戦争が終わった20年後、さらに別の形の同調圧力が彼に襲い掛かる。

 主人公の浜田庄吉を演じた森山は「徴兵忌避者という存在について、話には聞いていたのですが、実際にどのような日々を過ごし、どのような行動をして、そして戦後をどのように生きていたのかという、細かなところまでは知らなかった」と語ると「ドラマにお声がけいただいて、原作も読みましたし、この作品に関わらせていただいたことで、思うところはたくさんあります。まさに、いつでも時代は混沌としているとは思いますが、ことさら混沌としている現在の状況において、この作品に関わることに非常に意義を感じていました」とオファーを受けたときの印象を述べた。

 戦時中の庄吉を演じた青木も「徴兵忌避をした青年という役柄ではあるのですが、なかなか想像もつかないような日々で、自分が20代のうちに、役柄は10代から始まり20代に突入していくのですが、この年齢でこのお仕事をさせていただいている時に、このような意味のある作品に参加できたことは、すごく代えがたい経験だなと思いました」と真摯に作品に向き合ったことを明かす。

「徴兵忌避」という非常に難しいテーマを扱う作品。森山は「今、世界中で本当に戦争が繰り広げられている最中、日本という国だけの話ではないですが、そういう時代を生きている中で、一国民として、あるいはここにただ生きて生活している人間として、どういう当事者意識、考え方を持って日々を生きていかなければならないのかというのは、いよいよ差し迫ったものがすべての人にあるのではないかと思います」と本作がいま放送される意義を述べると「戦前、戦中、戦後、そして高度経済成長期という時代の移り変わりによって、徴兵忌避をした人たちというのは、犯罪者にもなっているし、英雄にもなっている。時代に翻弄されている」と時代が変われば評価も変わる難しさを強調した。

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