母の失明、大震災、両親と夫の死…壮絶半生の女性を甲子園でもてなしたにしたん社長「絶対幸せになって」

にしたんクリニックなどを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が13日、TikTokの動画を更新し、幼少期から不幸を重ねてきた女性と家族を兵庫・甲子園球場のロイヤルスイートに招待し、阪神戦を観戦したことを報告した。西村氏は生活保護を受ける家庭で育ったことを公表しているが、「私の比じゃない程の過酷さ」と話している。

西村誠司社長【写真:増田美咲】
西村誠司社長【写真:増田美咲】

ロイヤルスイートに招待

 にしたんクリニックなどを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が13日、TikTokの動画を更新し、幼少期から不幸を重ねてきた女性と家族を兵庫・甲子園球場のロイヤルスイートに招待し、阪神戦を観戦したことを報告した。西村氏は生活保護を受ける家庭で育ったことを公表しているが、「私の比じゃない程の過酷さ」と話している。

 夏の陽光が照りつける甲子園球場。毎年この時期、大好きな阪神戦を観戦する西村氏の傍らには、緊張した面持ちの女性と長男、長女の姿があった。

 今回の招待は、西村氏が東京・渋谷で開催した「にしたんファンオフ会」の終了後に女性から受け取った手紙がきっかけだった。そこにつづられていたのは、西村氏が「僕の過酷な子ども時代なんて比にならないぐらい大変」と表現するほど、壮絶な半生だった。

 動画内で行われた西村氏によるインタビューで、現在42歳の女性は、これまで胸に秘めてきた壮絶な人生の歩みを告白した。

 始まりは8歳、小学2年生の時。3姉妹の長女だった女性の母親が、ある日突然、難病「ベーチェット病」により両目を失明した。

「朝起きたら目が見えないみたいな感じになって……」

 幼かった女性は、妹たちと協力しながら料理などの家事全般を担い、母の目の代わりとなって家を支えた。試練はそれだけにとどまらなかった。11歳の時には阪神・淡路大震災に被災し、兵庫・西宮市の自宅が半壊。高校卒業後は京都の大学への進学を予定していたものの、父親のリストラと生活保護受給により進学を断念せざるを得ず、フリーターとして働く道を選んだ。

 20歳の時、入院中だった母親が肺炎のため42歳で逝去。翌年には、父親が55歳で急死した。深い衝撃を受け、前を向けない日々が続いた。

 その後、高校時代の同級生だった男性と結婚し、長男と長女を出産。ようやく手に入れた平穏な暮らしに見えたが、39歳の時、夫が突然この世を去った。相続放棄の手続きなど、精神的にも肉体的にも追い詰められる日々を経験することになった。

 重なる不幸。だが、女性は「本当にいろんな方に支えられてきました」と振り返り、現在は2人の子どもを育てながら、建設会社で事務職として前を向いて働いている。

 聞き手の西村氏は「『こんな人生あるんだな』と思いました。今まで大変だった分、絶対に幸せになってほしい」と語りかけ、「これを見ている人の中にも大変な方がいると思いますが、こうやって頑張っている方がいるので、乗り越えて頑張ってもらえれば」と言葉に力を込めた。

 動画の最後。ロイヤルスイートで試合を観戦しながら、女性は「もう、本当にありがとうございます。最高に楽しいですね。一生の記念です」と感謝。西村氏が「微力ながら『絶対これから幸せになってもらえればな』という思いでご招待させていただきました。一緒に阪神を応援していきましょう」などと伝えると、女性は「はい。よろしくお願いします」と声を弾ませた。

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