激戦ボーイズグループ市場、LDH新星7人・KID PHENOMENONが貫く「生き様」とは
7人組ダンス&ボーカルグループ・KID PHENOMENON(キッド フェノメノン)が、6月17日に2枚目アルバム『KIDS00’s』をリリースした。LDH所属でグループの名付け親はEXILE HIRO。「PHENOMENON」の意味は「現象」で、「世の中に新しい現象を起こしてほしい」という期待が込められている。国内外問わず、多くのボーイズグループがしのぎを削る中、彼らは何を信念にパフォーマンスを続けているのか。グループとして、個人として思いを聞いた。

2枚目アルバム『KIDS00’s』リリース
7人組ダンス&ボーカルグループ・KID PHENOMENON(キッド フェノメノン)が、6月17日に2枚目アルバム『KIDS00’s』をリリースした。LDH所属でグループの名付け親はEXILE HIRO。「PHENOMENON」の意味は「現象」で、「世の中に新しい現象を起こしてほしい」という期待が込められている。国内外問わず、多くのボーイズグループがしのぎを削る中、彼らは何を信念にパフォーマンスを続けているのか。グループとして、個人として思いを聞いた。(取材・文=ふくだりょうこ)
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――『KIDS00’s』はどのようなアルバムになっていますか。
夫松健介「1990年代、2000年代初頭のサウンド感を取り入れている中で、2000年代を生きるキッズたちである僕たちが表現するという意味でこういったタイトルになっています。3年間活動している中で、『TOKYO NEO POP』という自分たちが提唱する新たなカルチャーを見つけられた感覚があるので、『ここから新たに前に進んでいくぞ』の意味でのゼロもかけています」
――推し曲を教えてください。
夫松「『KIDS』です。今回、曲順も自分たちで決めたんですけど、この『KIDS』は『KIDS00’s』を一番象徴とする楽曲なんじゃないかと思っています。90’sのバイブスを取り入れつつ、ここから前に進んでいく強い僕たちの意志が込められていますし、カルチャーを大事にしているので、この楽曲はそういった背景も投影されているのかなと思います。自分のモチベーションを上げたい時とか、何かに頑張り始める時とかに聴いていただけるといいのかなっていう風に思っています」
鈴木瑠偉「僕は『Sparkle Summer』ですね。5thシングルということで少し前の曲になるんですけど。とにかく暑い日々にぴったりな曲です。この曲と一緒に夏を楽しんでほしいな、という気持ちでいっぱいです」
川口蒼真「僕は『Mirror』が一番お気に入りです。僕らはTOKYO NEO POPだったり、ありのままの自分でいるというメッセージを掲げているんですけど、そのありのままでいられるようになるための楽曲です。歌詞には、生きてる中での葛藤だったりとか、モヤモヤだったり、そういうリアルな心情が描かれています。誰かと比べてしまったりとか、自分を見失ってしまうことがあった時に寄り添い、肯定してくれる楽曲になっています」
佐藤峻乃介「アニメの主題歌になっていた『Black Flame』が大好きです。曲の意味合いとしては、前に出す闘志というよりは、自分の中でたぎらせるような炎を表しています。振り付けも大好きで、踊っていて楽しいですし、新しい見せ方ができるお気に入りの1曲です」
岡尾琥珀「僕は『BLUE』ですね。リリックに自分たちも参加しているので、僕たちも思いがより乗るというか。具体的な言葉も多くて、僕たちが皆さんに寄り添えるように、皆さんも共感できるようにっていう部分では、一番思いも意味も詰まったメッセージ性の強い楽曲だと思います」
山本光汰「『クロスロード』ですね。出会いと別れの辛さを描いた楽曲なんですけども、僕たちとしても初のバラードソングで念願の1曲だったので自分としても思い入れが深いです。歌詞自体もすごくリアルで恋愛だけじゃなくて、人との別れってやっぱりあるものだと思います。いろんなものと照らし合わせて聴いていただけたらと思います」
遠藤翼空「僕は『Chosen Ones』。僕たちオーディション出身者として重なる部分がたくさんあるからです。7人集まったのも偶然ではなく、必然的だと思いますし、『I feelin’ alive ここしかない』の歌詞でも、『ここで自分は生きてる心地がするし、ここが自分の居場所なんだな』と思わされます」
――フルアルバムは1年5か月ぶりのリリースです。その間でグループの成長を実感する部分はありますか。
夫松「去年は初めてのライブ&ファンミーティングツアーを『D7SCOVER』っていうタイトルでさせていただいたのもそうですし、アメリカやタイ、ベトナムでパフォーマンスする機会をいただけたりする中で、たくさんのことを経験できました。自分たちのパフォーマンス、表現するものとは何かということに向き合えたと思います。だからこそ、そぎ落としてありのままを大事に。それをあらためて、皆さんに届けられるんじゃないかなと思っています」

『僕はこうだから』が集まった、それが僕たちの良さ
――グループとして、パフォーマンスする上で大事にしていることは。
夫松「そもそも、ダンスや歌は音楽があってこそです。自分たちは音楽自体を楽しむことを大事にしていて、見に来ていただいた方に幸せになってもらう、一緒に楽しんでもらう。それを意識していることがKID PHENOMENONの良さでもあります。一人ひとりが学んできたカルチャーが違うところも、パフォーマンスに出ていると思います」
――各々が、パフォーマンスをする上で軸にしているものを教えてください。
遠藤「ボーカルなので歌を届けるっていう点では、軸をブラしたくないです。音があって、歌詞があって、それを歌う人がいて成り立つものだと思っています。聴いてもらうだけの音楽もいいんですけど、届けるための音楽を大切にしたいですね」
山本「同じくボーカルの立ち位置で、サブスクで聴けるベースがある中で、ライブに来てもらって聴けるライブ感の良さはしっかり体現できるように、常にパフォーマンスも凝ってやるようにはしています。それが詰まったのがツアーだと思っていますし、さらに自分の新たな一面を見れたり、『こういうこともできるんだ』とフィーリングで感じることもたくさんあります。だからこそ、常に探求心を持ち、完成形ではないことを頭に入れ、いろんなことに挑戦しながら音楽を表現しています」
岡尾「僕はダンススタイルですかね。ミドルスクールを主に昔からやっているんですけど、メインとしてはあまり知られないダンススタイルというか。なので、そういった意味では自分の武器として出せますし、それを落とし込んで、強みとしてパフォーマンスすることで、他のボーイズグループとの差別化もできます。そこは曲げずに強くしていきたいです」
佐藤「僕たちが楽しんでいることをファンの皆さんにも共有して楽しんでもらうことを大事にしています。グループ全体としてもです。表現している立場である以上、自信を持って出せるものだけを出すこと。それはすごく大事にしています。僕は、ライブでのトラックだったり、アレンジだったり、新しく作ったりっていうのをやっているので、それらを自分が『イケてるな』と思うとこまで追求したり。そこは責任を持ってやっています」
川口「パフォーマンスする上で『音楽を表現して届ける』ことを意識しています。ダンサーとして『音を取って踊ってかまして終わるだけ』だと、ライブで見ててつまらないものになります。ボーカルの最高な歌に自分たちのダンスを合わせて、より最高に届けるか。エゴにはならず、7人で歌とダンスとラップでちゃんと音楽を表現して届ける。それを意識していますね」
鈴木「生きざまですかね。ダンスの中でもクランプをやっていて、それって本当に自分の生きざまなんですよ。日常からの姿勢がつながってくるものなので、自分の人生観を引きずって、そのままライブで出す。それがかっこいいなって思っています。自分の見え方は、その日々の姿勢が関わってくるみたいな感じですかね」
夫松「『なぜ、この楽曲をパフォーマンスしてるのか』『見てる人にどう感じてもらいたいか』ということはすごく意識しています。ライブは一種の現実逃避の方法だと思うので、皆さんにどう感じてもらいたいか、どういう気持ちでいてもらいたいかを常に考えています。皆さんとダンスとかパフォーマンスとか表情とかを含めて、コミュニケーションを取って届けられたらいいですね」
――国内外で、多くのボーイズグループが活動しています。その状況下、自分たちがアピールしたいポイントを教えてください。
夫松「僕たちは、新たなカルチャーの『TOKYO NEO POP』を提唱させていただいています。一人ひとりに違ったバックボーンがあったり、異なるカルチャーから影響を受けている中で、それを尊重した上で、僕たちKID PHENOMENONというフィルターを通すことで、新たな音楽が生まれたり、パフォーマンスが生まれます。自分たちでこのレールを敷き、そこを歩んでいく部分は、他のボーイズグループにはないところなんじゃないかなと。その分、チャレンジでもありますし、受け入れられ難いこともあると思います。でも、新しいものに対する面白さはありますし、KID PHENOMENONにいるから『僕はこうじゃないといけない』ではなく、『僕はこうだから』が集まったのが、KID PHENOMENONみたいな形になっています。それが僕たちの良さなのかなと思います」
□KID PHENOMENON 7人組ダンス&ボーカルグループ。2023年8月23日にシングル『Wheelie』でメジャーデビューを果たした。今年3月には、世界最大規模の複合フェスティバル&カンファレンス「SXSW2026」に出演した。
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