上野樹里、被災地への熱い思い 涙で決意「ともに生きている」
女優の上野樹里が24日、自身が主演する11月2日スタートのフジテレビ系月9ドラマ「監察医 朝顔」(午後9時)第2シーズンの制作発表記者会見に登壇した。
「監察医 朝顔」第2シーズン制作発表会見
女優の上野樹里が24日、自身が主演する11月2日スタートのフジテレビ系月9ドラマ「監察医 朝顔」(午後9時)第2シーズンの制作発表記者会見に登壇した。
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上野は東日本大震災で母を失った悲しみを抱えながら、法医学教室に勤め原因不明の遺体の死因を究明する法医学者・朝顔を演じる。劇中と同じ白衣姿で登場した上野は「2020年は色々ありました。コロナだけではなく人が亡くなるということだったり……。ドラマを通じて、命ということ、生きる、生かされていることを感じたり考えたりしながら伝えられることを伝えたい」と意気込んだ。
2019年7月~9月に放送された第1シーズンから東北で撮影を敢行。上野本人も岩手・陸前高田市と親交が深い。毎年8月7日には「うごく七夕まつり」が行われており、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。そこで、上野始めドラマ出演者・スタッフがミニチュアの山車を制作し、陸前高田市に寄贈した。
会見で陸前高田市議会の福田利喜議長から感謝と激励の手紙が読み上げられ、じっくりと聞き入った上野。「9年経った今でもまだ復興の途中。これからたくさんの方々が訪れてくれるような街づくりが始まるんだという気持ちです。温かい思い出を積み重ねて町が作られていったら」と言葉に力を込めた。
さらに上野は来年で震災から10年を迎えることや東北産のものを積極的に生活に取り入れていることにも触れ、「このドラマを通じて1人ひとりが自分のできる範囲で動いて、生活の中で『(東北の人々と)ともに生きている』という感覚を持っていただけるとやりがいを感じます。東北の皆さんの思いも乗せて作品を作れることをうれしく思っています」と涙ながらに作品にかける思いを語った。
第1シーズンは、19年夏クールの連続ドラマでは視聴率1位(全11話平均12.6%/関東地区・世帯、ビデオリサーチ社調べ)を記録。第2シーズンでは、月9ドラマとしては初めての2クール連続で放送される。