大林宣彦監督の最後の映画撮影、俳優・細田善彦が振り返る 「ずっと不思議な高揚感に包まれて」
俳優の細田善彦(32)が、大林宣彦監督の「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(近日公開)で主要キャストを演じた。同作は惜しまれながらも4月10日に肺がんのため死去した大林監督の遺作で、20年ぶりに故郷、広島・尾道でロケ。閉館する映画館に集う人々の姿と、幕末から原爆投下まで綿々と続く戦争の歴史を紐解く約3時間の大映像詩だ。細田は実家が寺を営むチンピラ、団茂(だん・しげる)役で、映画館のさよなら興行を観ているうちに、目の前の戦争映画の世界の中に入り込み、不思議な体験をしていく。細田が体験した驚きの大林監督の演出術とは……。