動画広告の専門家が見るSNS“ビジュアル訴求”の未来像 「状況を打破するきっかけに」

「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれて早3年。インスタグラムは、今や写真や動画などビジュアルプラットフォームとして企業はもちろん、店舗や個人でも広く活用されるアプリへと成長した。新型コロナウイルス禍で厳しい状況が続くなか、“ピンチをチャンスに変える”ツールとしてどのように活用すればよいのか。動画広告クリエーティブのエキスパートとして活躍するサイバークラフトの栗山修伍氏に話を聞いた。

サイバークラフト株式会社で“クリエイティブ・ディレクター”を務める栗山修伍氏
サイバークラフト株式会社で“クリエイティブ・ディレクター”を務める栗山修伍氏

動画広告の専門家・栗山修伍氏インタビュー 局面を打開する活用法を紹介

「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれて早3年。インスタグラムは、今や写真や動画などビジュアルプラットフォームとして企業はもちろん、店舗や個人でも広く活用されるアプリへと成長した。新型コロナウイルス禍で厳しい状況が続くなか、“ピンチをチャンスに変える”ツールとしてどのように活用すればよいのか。動画広告クリエイティブのエキスパートとして活躍するサイバークラフトの栗山修伍氏に話を聞いた。

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「皆さんはきっとインスタグラムで毎回膨大な情報量をものすごいスピードで見ていると思います。そんな環境下で見る広告や投稿というのは、スクロール中の1秒未満で興味があるかないかが決まります。ですから、例えどんなに有名な製品やサービスでも、そのスピードでアテンションを捉えることができない広告というのは、誰にも見られず、もちろん広告効果も薄くなってしまうんです」

 現在、サイバークラフト株式会社の創業メンバーであり、“クリエイティブ・ディレクター”を務める栗山氏は、“広告のプロフェッショナル”としてフェイスブック ジャパンでインスタグラム等の動画広告クリエイティブの監修を務め、2019年に仲間と数人で同社を立ち上げた。

「フェイスブック ジャパンでインスタグラムの動画広告クリエイティブに携わっていたのですが、インスタグラムの成長曲線というのはズバ抜けていました、2010年にアプリが登場して5年後に約810万人程度の利用者数だったのが、そこから会社を離れた19年の11月頃には、ユーザー数が一気に3000万人以上にまで達して、グラフにすると見たことのないような成長率でした」

 インスタグラムは他のSNSと比べてビジュアルで訴求できるところが、今の時代にフィットした大きな要因だと語った。

「あくまで私の経験上での話になりますが、ビジュアルのプラットフォームと言われるだけあって、インスタグラムの直感的なパワーっていうのは他にはない魅力があります。特にミレニアル世代は、必要な情報はウェブでサーチするのではなく、インスタグラムでタグ検索してリアルな今の情報をサーチするなど、今後ウェブサイトに代わるような役割も果たしてきています」

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