【人気TikToker直撃第3弾】ひきこもりの過去、即興アカペラに込めた「大人は楽しいぞ」

TikTokを軸にアーティストとして着実なキャリアを積み上げているシンガーがいる。透き通るような白い肌が魅力的、モデルとしても活躍が期待されそうなたたずまいの彼女は、うじたまい。「独りうた~September調子はどうだい~」がSNSで総再生回数1億超えを突破し、8月21日には新曲「ふたりぼっち」が配信リリースされた。まさに令和時代が生み出したヒロイン。TikTokで彼女のカバー曲投稿をきっかけに、大きなバズを生み出したクリエーターも少なくない。「独りうた~September調子はどうだい~」では、自身のひきこもり経験を踏まえて歌う彼女だが、インタビューではひきこもりの過去を感じさせない底抜けの明るさが印象的だった。彼女を変えた音楽やTikTokとの出会いについて聞いた。

令和時代が生み出したヒロインと称されるうじたまい【写真:石丸敦章】
令和時代が生み出したヒロインと称されるうじたまい【写真:石丸敦章】

連載(3) 女性シンガーのうじたまい 即興アカペラ15秒の前向きな曲

 TikTokを軸にアーティストとして着実なキャリアを積み上げているシンガーがいる。透き通るような白い肌が魅力的、モデルとしても活躍が期待されそうなたたずまいの彼女は、うじたまい。「独りうた~September調子はどうだい~」がSNSで総再生回数1億超えを突破し、8月21日には新曲「ふたりぼっち」が配信リリースされた。まさに令和時代が生み出したヒロイン。TikTokで彼女のカバー曲投稿をきっかけに、大きなバズを生み出したクリエーターも少なくない。「独りうた~September調子はどうだい~」では、自身のひきこもり経験を踏まえて歌う彼女だが、インタビューではひきこもりの過去を感じさせない底抜けの明るさが印象的だった。彼女を変えた音楽やTikTokとの出会いについて聞いた。

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「TikTokを始めた当初は今と違ってまだ踊る動画の文化が強くて、正直言うと興味なかったんです(笑)。けど、“とりあえずやってみよう!”と思って。最初は踊りとか自分の見た目を出したくて投稿していました。再生回数が伸びたきっかけは、アニ文字(キャラクターを使ってメッセージが録画できる機能)を使った動画でした」

 寅年生まれのうじたまいは、虎のキャラクターに声を付け、そのキャラクターと対話する1人2役の動画を投稿し、大きな話題を呼んだ。今でこそ人見知りしない性格だが、小学生の頃は学校に通えなくなったこともあったようだ。どのようにして、ひきこもりを脱出できたのか。

「幼少の頃は人見知りで初めて会う方とこんな風に話せるタイプではなくて。小学生の頃に更生できたのは、おばあちゃんや友達が親に対して早く学校に来るように言ってくれたり、“必要とされてるな”って感じられてうれしかったからですね。世界をシャットダウンしてしまうと、自分が必要とされてないって思いがちだけど、そうじゃないって思えるようになりました。“ちょっと楽に生きてみよう”って少しずつポジティブになれて変われました」

 彼女はこの曲で「年下の子たちが見てるとしたら、私たち大人が言うことってなんだろう?」と考え、その素直な気持ちを歌詞に込めた。

「自分が不登校だった時に“大人になったら大変なんだから”とか“これからもっとつらいこともたくさんあるよ”ってよく言われてたんですけど、“大人がそれを言うべきなのかな?”ってずっと疑問に思っていて。教育としては間違ってないし、正しいことだと思うんですけど、“今がこんなにつらいのに、これ以上つらかったらどうなるの?”って当時は先に進めなくなってしまったんです。バックボーンとしてはもちろんその経験があるんですけど、この曲では歌詞にもある《大人は楽しいぞ》ってことを一番伝えたかった」

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