【人気TikToker直撃第7弾】“浮気の歌が話題”10代歌手 ファンらの恋愛体験談を歌うワケ
目標は「映画とかドラマの主題歌やテレビCMの曲をたくさん歌うこと」
「浮気されたけどまだ好きって曲。」は、前奏なしでいきなり《汚れた君はきらいだ。君を汚したあいつもきらいだ。》というなかなか強烈なフレーズで始まる。この部分が耳に残って離れなくなる。まさしくパンチラインであり、同時に中毒性も有している。その上、飾りのついたサウンドではなく、シンプルなアコースティックギターだけに乗せてそう歌われるから言葉が直接入ってくるのだ。
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「初めは“よごれた君”じゃなくて“けがれた君”にしていたんですけど、“よごれた”のほうが刺さるかなと思って変えました。サビを頭にもってこようというのも初めから思っていたことです。でも、すごく考えて、計算してそうしたわけではなくて。単純にサビから出きてくる曲が多いというだけなんですけど」
《匂わせのストーリーが更新 携帯片手に放心》、《既読のつかないままのLINE 今頃あいつとベットイン》というように韻を踏んだ箇所があるのも耳に残る理由の1つだろう。
「ラップは普段、全然聞かないんですけど。でもこの曲では韻を踏みたいと思ったから、携帯で“更新 スペース 韻”って打って言葉を探して(笑)。これから書く曲でも韻を踏みたいと思っているんですけど、なかなか自分から言葉が出てこないですね。ラッパーの方ってすごいなぁって改めて思いました」
ちなみにTikTokというプラットフォームは、りりあ。にとってずっと身近なものとしてあったそうだ。
「TikTokという名前になる前にmusical.lyというアプリがあって、その頃から見てましたから(※musical.lyはいわゆるリップシンクアプリの先駆的サービス。2018年に『TikTok』と『musical.ly』が統合され、『TikTok』は新アプリになった)。一時期は丸一日、ずっと見ていたくらい。友達もTikTokをやり始めたので、じゃあ私もちょっと弾き語りしてのっけてみようって感じで始めたんです」
彼女も言うように「計算して」パンチラインをはさんだり、サビを頭に持ってきたり、韻を踏んだりしているわけではないのかもしれない。が、ずっと前からTikTokというプラットフォームに親しんできたからこそ、パッと聴いて耳にひっかかる曲を書くための心得が自然と身についていたのだろう、きっと。
いまのところは「恋愛ソングしかない」が、いずれ「恋愛以外のことをテーマにした曲も作ってみたい」と言い、「でも、それには自分の経験が少なすぎる。いろんな経験をして、何年か後にはそういう歌詞が出てくるようになればいいんですけど」と笑う。ストックはほとんどないが、少しずつ新しい曲を書き溜めているところで、いずれは「アルバムも出したい」。ただ、SNSと配信で広く歌が届いているという実感を持てているので、CDを出したいという気持ちはないようだ。
「CDって聞くのかな……。欲しいって言ってくださる方がいるのはありがたいんですけど、サブスクで聴けるので今は考えてないですね」
目標は「映画とかドラマの主題歌やテレビCMの曲をたくさん歌うこと」。それがかなうのもそう遠くないかもしれない。