【人気TikToker直撃第7弾】“浮気の歌が話題”10代歌手 ファンらの恋愛体験談を歌うワケ

浮気した彼とその相手に対する複雑かつ厄介な感情をつづった曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」が話題だ。歌っているのは、SNSを主戦場として活動する10代のシンガー・ソングライターりりあ。もともと彼女は好きな曲の弾き語りショート動画をTikTokに頻繁にあげていたが、初のオリジナル曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」を3月27日にYouTubeで公開するや、「配信してほしい」というコメントが多数付くことに。それを受けて5月22日に配信が開始されると、LINE MUSIC TOP100でいきなり1位を獲得。Spotifyのバイラルトップ50(日本)でも6月に2位になり、YouTubeでは10月現在、790万回以上の再生回数をたたき出している。

幼少の頃から歌うことが好きだったと語ったりりあ。【写真:石丸敦章】
幼少の頃から歌うことが好きだったと語ったりりあ。【写真:石丸敦章】

連載(7) 10代のシンガー・ソングライターりりあ 「浮気の歌が話題」とテレビで紹介

 浮気した彼とその相手に対する複雑かつ厄介な感情をつづった曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」が話題だ。歌っているのは、SNSを主戦場として活動する10代のシンガー・ソングライターりりあ。もともと彼女は好きな曲の弾き語りショート動画をTikTokに頻繁にあげていたが、初のオリジナル曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」を3月27日にYouTubeで公開するや、「配信してほしい」というコメントが多数付くことに。それを受けて5月22日に配信が開始されると、LINE MUSIC TOP100でいきなり1位を獲得。Spotifyのバイラルトップ50(日本)でも6月に2位になり、YouTubeでは10月現在、790万回以上の再生回数をたたき出している。

 TikTokでのフォロワー数は既に100万人以上。『王様のブランチ』では「さらにヒットしそうなアーティストTOP10」の3位として紹介され、『めざましテレビ』『とくダネ!』『サンデー・ジャポン』でも「浮気の歌が話題のシンガーソングライター」として紹介された。

「この曲ができたときは全然満足がいかなくて。母にアドバイスしてもらって言葉を直したりしながら今の形になったんですけど、それからやっと満足いくようになりました。“歌詞に共感してもらえたらうれしいな”とは思っていたんですけど、反響の大きさにびっくりしてます」

 そう話すりりあ。は、幼少の頃から歌うことが好きだったそうだ。

「覚えてないんですけど、母の話では幼稚園の頃からCMソングをよく口ずさんでいたみたいで。おばあちゃんの影響で、美空ひばりさんの歌も好きでしたね。“お祭りマンボ”をノリノリで歌っていたみたいです(笑)」

 ピアノを習ったが続かずに辞めてしまい、今から4年半ほど前にアコースティックギターを弾き始めた。「ほぼ独学で、コードもそんなに知らないんですけど」と言うが、アコギの弾き語りスタイルは自身の表現に向いていると感じているようだ。

 そんなりりあ。は、顔を見せずに活動している。今回リモートでインタビューしたのだが、その時も画面には首から胸のあたりが映され、顔は見せず。したがって筆者も彼女の顔をまだ知らない。「自分を知ってほしい」「自分を見てほしい」という気持ちよりも、純粋に歌を聞いてほしいという気持ちが強いのだろうか。

「そうです。歌詞に注目してほしいという気持ちが一番大きいんですよ。あと、私の好きなアーティストさんが顔出ししていないというのもあって。コレサワさんとか、ヨルシカさんとか」

 特にコレサワからの影響は大きいそうだ。

「ギターを弾くようになったのも、コレサワさんのことを知ってひかれたからなんです。声が好きだし、何より歌詞の世界観が本当に大好きで。いい曲ありすぎですけど、代表的な曲だと『たばこ』とか『あたしを彼女にしたいなら』とか、すごく心をつかまれるし、言葉がグサッと刺さる。よくこんな歌詞を書けるなぁって思って。尊敬してます」

 コレサワは女の子が普段、人には言わないような本心を包み隠さず歌にするシンガー・ソングライターだ。りりあ。の「浮気されたけどまだ好きって曲。」もまた女の子の本心を赤裸々かつ繊細に表現した曲だが、やはり普段は人に見せない心のうちを歌いたいと考えているのだろうか。

「そういう風にできたらいいなとは思うけど、まだ私は自分のことを歌にしていないんですよ。今は友達の実体験を聞いて書いたり、あとはファンの方からSNSで恋愛相談を受けて、そのことを書いたりしていて。もともと私は不登校で、ひきこもりだったんですね。だから歌になるような経験を何もしてなくて。今ある曲は全部、自分の実体験ではなくて、人の話を聞いて作ったものなんです」

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