【風、薫る】生田絵梨花の起用理由「意思の強さピッタリ」 制作統括が明かす現場での振る舞い
俳優・見上愛と上坂樹里が主人公を演じ、明治時代に看護の道を切り拓いたりん(見上)と直美(上坂)を描くNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)。4月27日の放送から看護婦編がスタートし、生田絵梨花が演じる玉田多江ら新たな顔ぶれが多数加わった。制作統括の松園武大氏に、生田の起用理由や現場で感じる魅力を聞いた。さらに、5日放送の第27回で生徒たちが日本髪から洋髪に変える様子が描かれたが、見た目の変化の背景も聞いた。

制作統括・松園武大氏が明かす舞台裏 看護婦養成所「予定よりじっくり時間かけ…」
俳優・見上愛と上坂樹里が主人公を演じ、明治時代に看護の道を切り拓いたりん(見上)と直美(上坂)を描くNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)。4月27日の放送から看護婦編がスタートし、生田絵梨花が演じる玉田多江ら新たな顔ぶれが多数加わった。制作統括の松園武大氏に、生田の起用理由や現場で感じる魅力を聞いた。さらに、5日放送の第27回で生徒たちが日本髪から洋髪に変える様子が描かれたが、見た目の変化の背景も聞いた。
看護婦養成所には個性豊かなメンバーが集まった。中でも芯の強さを感じさせ存在感を示しているのが玉田多江。演じる生田絵梨花の起用理由から聞いた。
「生田さんは役者としての表現力があり、研ぎ澄まされている方。オーディションをお受けいただきましたが目を引く存在でした。芯の強さ、真っすぐさ、意志の強さが多江という役にピッタリでした。生田さんに演じていてだけると魅力的な役になると思いました。台本を深く読み込まれる方で、一つ一つの表現を演出と確認しながら丁寧に演じられています」
現場の様子はどうだろう。
「年末年始あたりから看護婦養成所の収録を始め、朝から晩まで生徒7人ずっと一緒にいる時間が1か月近くありました。包帯を巻く練習を一緒にしたり、お菓子の話など本当の同級生のような輪が強くなっていった印象が見受けられました。時にジョークを言って場を和ませ、ムードメーカーの一人でした」
直美はすでに髪を短く切っていたが、5月5日の放送の第27回で、りんたち生徒が髪を日本髪から洋髪に変えるなど見かけが変化した。
「明治20年頃は和装、日本髪が当たり前の時代でした。これまで同時代を描いてきた“朝ドラ”もそうでした。その部分では『風、薫る』は西洋の考え方、いわゆるナイチンゲール式の看護をやっていくことがベースにある中で、時代の最先端といいますか、当時の人が見ると珍しい扮装になっていくと思います。日本髪と言うと髪結いさんが必要で、一般的な当時の日本髪の女性は髪を洗う機会も限られている中、患者さんの清潔を守るためにはまず自分たちが清潔でなければならないという考えのもと、これまで見たことのない新たな装いが見られると思います」
直美は肩より下まであった髪を肩の上の長さに短く切った際、「人生であそこまで短くなったのは初めて……スースーする」と言っていたという。りんも前髪をパッツンと眉の上でそろえて切って洋髪にした。演じる見上はどんな反応だったのか。
「見上さんはもともと短い髪ですが、このドラマの撮影に入ってから日本髪がしばらく続いていたこともあり、日本髪に慣れて短い洋髪になった時、恥ずかしそうでした。でも、かわいらしくて、周囲の反響はすごく良かったです。上坂さんも『本当にかわいい。すごくすてき』と言っていました。ご本人も気に入っていると思います」
着物など和装がほとんどの時代。これまでりんと直美の洋装の看護婦姿のポスターも紹介されていたが、実習の時に着る実習服についても語ってくれた。
「当時の写真を参考にして作りました。清潔を保ちながら看護のしやすい、動きやすい格好になっています。ナイチンゲールの考え方にのっとっている新鮮味のある装いになっていると思います。楽しみにしていただけるとありがたいです」
これまでの序盤の展開のスピードに比べ看護婦養成所に入ってからじっくり描かれている気がする。
「看護婦養成所に入ってからりんと直美の人間関係をつくることもあります。また、何よりも当時、知られていなかった看護という道を2人がどう切り拓いて先に進んでいくかを大事に丁寧に描くべきだと考え、時間をたっぷり使いたいと思っていました。実際に脚本を作る中で当初の予定よりもじっくり時間をかけて描いています。逆に言うと、ある程度の時間を使わないと患者や家族、看病婦との交流、心の通いが描き切れません。そこは大事に描いていかないといけない部分。ご期待ください」
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