アントニオ猪木の「馬鹿になれ」から生まれたスタイル、新日YOHが貫く“わがまま”「真面目な試合は、何も響かない」
YOHにとって、シングルプレイヤーとしての実績は何よりもほしいもの。だからこそ、『セキチュー presents BEST OF SUPER Jr. 33』を制覇するしかない。そのYOH、ここに来てオリジナルのスタイルを確立しつつあるわけだが、その裏にはどのような考えがあるのか……YOHへのインタビュー後編は、これまであまり語られなかったYOHならではのスタイルのお話を。

今回のテーマはこれだと思う色を引っ張ってきてコーディネートしているような感覚
YOHにとって、シングルプレイヤーとしての実績は何よりもほしいもの。だからこそ、『セキチュー presents BEST OF SUPER Jr. 33』を制覇するしかない。そのYOH、ここに来てオリジナルのスタイルを確立しつつあるわけだが、その裏にはどのような考えがあるのか……YOHへのインタビュー後編は、これまであまり語られなかったYOHならではのスタイルのお話を。(取材・文=橋場了吾)
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昨年の6.9後楽園。『新日本プロレス×DDTプロレス 一面対抗戦~矢野通vsスーパー・ササダンゴ・マシン~』が行われ、2015年11月にヤングライオン時代のYOH(当時のリングネームは小松洋平)がDDTに出場した際の敗北が清算される形となった。
「広~い一面でしたね(笑)。プロレスを長く見続けるほど、味わい深くなるというか、こういうことってあるんだな、どこかでまた繋がるんだなと思いましたね。他団体に呼んでいただくのは、素直に嬉しいですよ。こちらもいつもと違うというか、ワクワクすることをしたいので。でも、あの日(2015年11月)以来、(タッグパートナーだった)棚橋(弘至)さんは『小松をスターにする』なんて言ったことないですけどね……多分、言ったことすら忘れていたと思いますよ(笑)」
3月のIWGPジュニアヘビー級王座挑戦者時には退団者を、去年のSUPER Jr.決勝ではCHAOSのメンバーをうまく自分のテクニックに融合させながら戦ったYOH。先日は自らコールをし、キャノン砲を浴びた(試合が組まれていないのに……)。このような独特なスタイルは、なぜ生まれたのか。
「第一にアントニオ猪木さんの『馬鹿になれ』という言葉ですね。やってやろうじゃないかと。当時は本気で真剣に考えていましたね。ROPPONGI 3Kを解散して、これからシングルでどうしていきたいんだと。今思うと、当時の自分のキャラクターはまだ薄かったんですよね。周りからも『お前はキャラがない、色がない』と言われて、自分の色が何かを考えた時期でもありました。実際、自分でも色が薄いのは分かっていたので、その時々のテーマによって色を引っ張ってきているんですよ。
自分が白・無彩色だとしたら、今回のテーマはこれだなと思う色を引っ張ってきて、コーディネートしているような感覚なんですよね。ミクスチャーDJと一緒で、CHAOSだったりEVILだったりいろいろな選手の色を借りて、会場を盛り上げて曲を繋げていくような感じです。プロレスって、絶対にほかの人の技を使ってはいけないという決まりはないので、今回の試合ではこの技を使いたいんだよね、というイメージでどんどん構築していますね。ここでEVILを使ったらエモいよね、とかいろいろ考えていますよ」

僕は『面白い』と思ったことしかやらないし、SUPER Jr.で爆発させたい
そして“ストロングスタイル”という言葉に対しても、YOHはこう続けた。
「棚橋弘至がストロングスタイルだったかというと、違うと思うんですよ。むしろチャラ男キャラで、ストロングスタイルだったのは中邑(真輔)さんだったと思うんですけど、棚橋さんが追い越したじゃないですか。でも中邑さんがクネクネしてからまた棚橋さんに追いついて……ストロングスタイルって“幻想”なのか、何なのかわからなくて。オリジナルを作ってそれを突き詰めれば芸術になるんですよ、唯一無二の。
なので、僕はその部分を見ていますね。真面目な奴が真面目な試合していても、何も響かないんですよ。いい試合にはなるんですけど、凄さとか印象に残すのは難しくて……その部分も、僕は結構考えましたね。自分のやりたいことを、いろいろなところから引っ張ってきて。基本的に僕は会社の言うことをあんまり聞かないので(笑)、もっと自分にわがままになってこの道を行くからねと言って、今のオリジナルのスタイルが出来上がりました。僕は『これは面白い』と思ったことしかやらないですし、その面白いと思ったことを、今回のSUPER Jr.で爆発させたいですね」
そう、YOHはこのオリジナルスタイルを突き詰めて、大爆発させるつもりでいる。
「僕のやっていることは、お客さんもじわじわわかり始めてきてくれていると思うので、よりやりやすくなったというか。もう、優勝しか見ていないので……『優勝します』のひとことですね」
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