五輪開催決定のリミット、解散総選挙の“Xデー”は? 舛添前都知事が大予想

菅首相には過去に痛い経験も「時期を間違えたら負ける」

「今は比較的、感染者が減ってきている。ただ、冬になってインフルエンザとのダブルパンチで病院が足りなくなった時期に選挙をやるわけにはいかない。例年、インフルエンザの流行期間は12月から3月ぐらいまで。今この時期を逃すと来年の大型連休ぐらいになってしまうし、その頃に状況がどうなっているかは分からない」と見通しを語り、「勝負するなら10月にでもやるのが一番安全。今なら感染状況は問題ないし、やるからには勝たないといけない。菅政権の支持率が高い一方で、野党は依然低いまま。例えば、今日にでも解散総選挙をやったら、自民党が勝つに決まってますから」と解散総選挙の時期を予測する。

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 菅首相には過去に痛い経験もある。「麻生太郎さんが首相だった2009年に解散総選挙をやって負けたが、選挙対策の責任者が菅さんでした。リーマンショックなどいろいろあったが、夏まで待たず前年の秋にでもやっていれば間違いなく勝てていた。麻生さんからすると、お前が解散時期を間違ったから俺が負けたんじゃないかと。その記憶は菅さんの頭にもあるはず。時期を間違えたら負ける」と舛添氏。「もちろん(議席の)数を減らしたら憲法改正どころではなくなるが、私だったら調子のいい時にやりますね。これを菅さんがどう判断するか」と早期の解散総選挙の根拠をあげた。

 では、仮に解散総選挙となった際、野党に潮目はあるのか。舛添氏は「攻めどころは少ないが、やはり森友、加計になるでしょう。首相が変わったから関係ないと言うだろうが、森友問題で自殺した職員の奥さんが裁判を起こしたりとまだ“火種”はある。コロナ対策の失敗点もあります。また、アベノミクスは確かに景気をよくしたが、マイナスの側面として格差が拡大した面もある。行政改革、規制改革についても、あまり手綱を強めると、もっと忖度する役人が出てくるようになる。そこをどう攻めるか」と具体例を列挙する。

 一方で「ただ、野党が政権をとったら何ができるのか。もっといい世の中にしてくれるというのがないのが問題。それならまだ自民、菅さんのほうがいいじゃないかということになります」と現実的な政策を持たない野党をチクリ。「格差の是正なら、派遣切りや非正規労働者だと差別されてる人をどう救うのか。コロナ対策にしても感染対策だけでなく、経営が成り立たない飲食店をどう救うか。例えば、もう飲食では食っていけないという経営者が転職するのを助けるようなハローワーク制度を組織するとか。そういうのを野党はどんどん発想していくべき。何かそういった新機軸をやっていかないと。分裂して足の引っ張り合いをしているうちは話にならない」と奮起を求める。

 間近に迫った東京五輪開催の是非と、舛添氏が予想する解散総選挙の“Xデー”。新型コロナウイルスという未曽有の国難のなか、菅政権は、そして野党はどのような指針を打ち出していくのか。

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