マキシマムザ亮君、コロナ禍で模索するホルモン独自の発信方法「腹ペコアワード」
「マキシマム ザ ホルモン」の公式YouTubeチャンネルの「腹ペコアワード2020」が、おもしろい。
マキシマムザ亮君独白「ライブ感の出ない配信やるくらいなら違うことをやった方がいい」
「マキシマム ザ ホルモン」の公式YouTubeチャンネルの「腹ペコアワード2020」が、おもしろい。
「マキシマム ザ ホルモンが好きで、○○してみた!」というテーマで、ジャンルや形態を問わずどんな創作作品でも受け付け、そのすべての応募作品をメンバーが鑑賞して入賞作品を決定。で、その応募作品を4人で見て、各賞を決定するまでの模様が、8月13日から4回にわたってYouTubeのマキシマム ザ ホルモン公式チャンネルにアップされた。
2020年2月末以降の新型コロナウイルス禍の状況の中、無観客でライブを行って配信する、インスタライブをやる、リモートで各メンバーが演奏して音と映像を合体させたものを見せる、メンバー同士でトークする等々、ミュージシャンたちはそれぞれ「生のライブに代わる発信方法」を模索している。
そんな現在にあって、マキシマム ザ ホルモンがとった方法はこのような企画だった。その理由をマキシマムザ亮君に聞いた。
「普段、夏フェスとかのライブ映像を収録して、後日放送するってよくあるじゃないですか。僕らああいうのですらあまり放送してなくて。ライブ映像は自分たちのパッケージにして出したいっていう考え方なので。過去にテレビで演奏出演もしたことないし、ライブの生中継もやらないスタンスなので、今、配信ライブをやるというのは違う気がしていて。お客さんは喜ぶかもしれないけど、やっぱり生のライブ感は出ないし、味が薄まるし。
でも、だからといって、たとえば、リモートで4人で演奏しても、ホルモンぽくないじゃないですか。僕、メタリカのそういう映像も見たんですよ。リモートで4人がそれぞれ部屋で演奏して音を合わせるっていうのを見たんですけど、何も興奮しなかったです。やっぱりライブとは違うなあと思って。ライブと違うことをするぐらいだったら、もっと本当に違うことをやった方がいいなと思っちゃって」
中には、ネット上に会員制のサロンを作り、その中でライブを配信したり、定期的に新曲を発表したりするという活動に取り組んでいるミュージシャンもいる。ファンと密接に関わり合うという意味では、ホルモンのポリシーに近いかもしれないと思いきや、それもまたホルモン的には、やり難いという。
「ホルモン、ファンクラブもやってないんですよね。実際、ファンクラブを作ってほしいっていうお客さんの声もあったりするんですけど僕はファンクラブって、なんかロックじゃない気がして。僕、LINEのスタンプすら恥ずかしくて作れないんですよ。小銭稼ぎみたいな感じがして。
だから、グッズをライブ会場で売ることが収益になってたんですけど、ライブがないので……通販もやってたんですけど、いつもすぐ売り切れちゃっていて。グッズ、事務所に置ける在庫しか用意してないんです。そこで倉庫を借りたりし始めると、自分がそっちに本気になっちゃいそうなのがイヤで。
でも、コロナ期間中、受注販売っていう形で売ったんです。それでいったん事務所には、ある程度のおカネは入って急場はしのげたんですけど。で、ファンも喜んでくれたんですけど、ライブ以外のところで売るっていうのも本来的にはあんまり気乗りしないんです」