香川照之、半沢直樹「お・し・ま・い DEATH」秘話明かす…「僕自身が考えたアドリブ」

TBS系日曜劇場「半沢直樹」の特別版「生放送!!半沢直樹の恩返し」が6日放送され、主演を務める堺雅人、香川照之、片岡愛之助らが出演した。臨場感ある撮影現場の秘話などが明かされた。

香川照之【写真:Getty Images】
香川照之【写真:Getty Images】

第8話の放送日は13日に延期 代わってキャストそろって“恩返し”生放送

 TBS系日曜劇場「半沢直樹」の特別版「生放送!!半沢直樹の恩返し」が6日放送され、主演を務める堺雅人、香川照之、片岡愛之助らが出演した。臨場感ある撮影現場の秘話などが明かされた。

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 スタジオの「東京中央銀行」のセットで、堺らはネクタイを締めたスーツ姿で登場。TBSの安住紳一郎アナウンサーが進行を務めた。東京中央銀行・大和田役の香川は、のっけから真剣な表情を崩さない。「僕は大和田暁だ。できるだけ口数を少なくする」と、大和田になりきることを宣言。堺を「半沢君」と呼ぶ場面があるなど、徹底ぶりをみせた。

 話は今シリーズの大和田の“名言”に及ぶ。第2話で半沢に面と向かって、「お・し・ま・い DEATH(です)」と、首をかき切るようなポーズとともに言い放つシーンだ。このシーンの撮影について、香川は「これは結論から言うと、僕自身が考えたアドリブです」と明かした。

 香川は当初の台本について説明。「『君はもうおしまいです、半沢君』で終わっていたんですけど、それを言うだけでは足りなかった。足りない」とのこと。続けて熱弁し、「ただいろいろ流れがあって、堺さんにもいろいろ話していました。パート2が始まる時に、どういうテンションでいくのか。パート1の延長でいこうという形になりました。大和田は土下座をしたまま。何かの細胞が壊れているんです、人間として。その壊れた人間が宿敵に会った時に、何か言ってやろう。(撮影の)前の日からずっと考えて考えて、現場に入って堺さんと最初に段取りだけやって、ここで『です』という言葉が『DEATH』と合っているな、と思って。そこで、昨日から生まれようとしたものがポロっと生まれたんですよ。頃合いを考えて。とにかく堺さんに浴びせたいと思っていた」と秘話を明かした。そのうえで、「銀行で怒鳴っているんだけじゃないんだよ、僕は。いろいろ頃合いを考えているんだよ、アドリブを」と、大和田になりきって付け加えた。

 SNSでバズったことを安住アナから聞かれると、「お子さまたちがまねをするのは僕はやめていただきたい。よい子はまねしちゃ、ダメ」と話した。さらに、視聴者からの質問として、セリフのシーンのあとどうなったのかという疑問に対し、堺が笑いをこらえるその後の貴重な未公開映像が流された。

 また、金融庁の黒崎検査官役を務める愛之助は、冒頭の放送延期を説明するドラマ風のシーンで、「お・きゃ・く・さ・ま」「潰すわよ!」などの“顔芸”を披露した。

 今回の生放送番組は、新型コロナウイルスの感染拡大により、撮影等の制作スケジュールに大きな影響が出たため、第8話の放送日が6日から13日に延期となった。これに代わり、「半沢直樹」のキャスト・スタッフが一丸となっての生放送に至った。

 安住アナから、最終話となる第10話の放送が9月27日を予定していることが明かされた。

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