「彼はホワイトハウスの周りに砂袋を積み上げて、立てこもると思います」　“彼”というのはドナルド・トランプ大統領。今年11月の米大統領選挙でトランプ氏が負けた場合、同氏はホワイトハウスを明け渡さず、籠城するに違いないとビル・クリントン元大統領夫妻が述べたことで、ちょっとした話題になっていると、英大衆紙「デイリー・メール」や米ニュースサイト「ワシントン・エグザミナー」などが報じている。

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　この発言は今週、クリントン氏がヒラリー夫人とともに「アメリカン・アーバン・ラジオ」に出演した時、11月の選挙の結果を冗談交じりに述べたものだ。同ラジオはインスタグラム経由で動画も配信しており、クリントン夫妻が自宅でくつろぎながら、笑顔でトランプ氏について語る様子が映っている。

　ただ、真剣な表情でトランプ批判も述べる場面もある。ヒラリー夫人が語気を強める。

「トランプ氏がアメリカの自由と統一に危険をもたらす人物であることは明らかだ。だから選挙で負かさなくてはいけない」

　さらに、バイデン氏にこうアドバイスしたという。

「11月3日(投票日)の夜、仮に敗北したとしてもすぐに負けを認めてはいけない。トランプ側はやれるかぎりのことをして投票結果をゆがめてくるからだ」

　そして、クリントン氏も“反トランプ”の立場を鮮明にしてこう語っている。

「彼は何を言っても許されると思っているようだ。さらに大統領という立場を利用して、どんなことをしても許されると考えている。しかも誰も止められないことを知っている」

　大統領選挙までちょうど2か月となった。果たして、トランプ氏は再選されるのか。