プロレスファンあるあるを紹介 「スパーリングワイン」「プロレスチーズ」…

人間、好きなものに寄ってしまうことは多々あるが、みなさんは、聞き間違え、見間違えてしまったことはないだろうか?

白い粉の下にはハンサムフェースが隠れている?【撮影:柴田惣一】
白い粉の下にはハンサムフェースが隠れている?【撮影:柴田惣一】

怨霊を「音量」と思い込んだ少女

 人間、好きなものに寄ってしまうことは多々あるが、みなさんは、聞き間違え、見間違えてしまったことはないだろうか?

 プロレスファンあるある。

 例えば、プロセスチーズが「プロレスチーズ」に見えてしまったり、スパークリングワインを「スパーリングワイン」、ユニセフを「ユセフトルコ」と思い込んでしまう等々。

 大日本プロレスの8・30横浜文化体育館大会。横浜文体の最後の興行には、さまざまな団体のスター選手が参戦し、有終の美を飾ったが、666所属の霊界の貴公子「怨霊」も参戦した。

 身長不明、公称体重0キロの怨霊。動く度に吹き出す煙のような粉「エクトプラズム」が大きな武器となっている。

 実はこの日、666のラム会長の幼なじみが観戦に訪れていた。知人のお嬢さんなのだが、プロレスファンのお父さんの影響で最近興味を持ち、この日は4度目の観戦だった。彼女自身は野村卓矢のファンだという。

 子どもの頃、ラム会長とともに、怨霊とカラオケに行ったことがあり「歌がうまいね」と褒められたのが楽しい思い出だという。ちなみに怨霊の素顔はイケメンだそうだ。

 初めての怨霊の試合に驚きながらも、子どもの頃を思い出していた。しかし当時は「怨霊」という字面は知らなかったそうだ。

 元々プロレスファンではなかった彼女。「おんりょう」と聞き、カラオケに行ったということもあり「音量」だと思っていた。「音量」というレスラーがいたら、それはそれで衝撃的だが……。

 そういえば、インディアンレスラーのワフー・マクダニエルの「ワフー」を「和風」だと勘違いしていた人もいた。和風なマクダニエルがいるのなら、洋風マクダニエルとか中華風マクダニエルがいるのかも、と考えていたそうだ。

「プロレスの神様」カール・ゴッチ氏のお墓がある、東京・南千住の回向院の住職は昔「ワフー」というあだ名だったそうだ。カラフルな羽飾りをつけたワフー・マクダニエルのTシャツを愛用していたので、いつの間にか「ワフー」と呼ばれるようになった。

「今はワフーなんて呼ばれることはないですね」と笑うが、古くからのプロレス仲間の間では「ワフー」のままで「昔を思い出します」と遠くを見つめた。

 スーパースター・ビリー・グラハムのファンで「ビリー」と呼ばれていた人もいる。

 また、競馬で雨など水分を多く含んだ馬場状態を示す「重馬場(おもばば)」という言葉を「ジャイアント馬場さんは大きいから重いし、そのこと?」と勘違いし、競馬ファンのご主人に「何でもプロレスにつなげるんだな」と笑われ、夫婦ゲンカに発展したという人もいた。

 私はこんな勘違いをしていたわ、僕はこんなあだ名で呼ばれていたよ。みんな、1つ2つは必ずあるだろう。そんな話を酒の肴に盛り上がるのも、また一興だ。

次のページへ (2/2) 【画像】隠し持った白い粉「エクトプラズム」で攻撃する怨霊、実際の写真
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