ラグビーワールドカップ終了! 誰が良かった? 面白かった? 解説ランキング

 良かった解説者ランキング 第1位
 廣瀬俊朗氏
 前日本代表キャプテンで、2019年7月期のドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS)でも重要な役割を熱演した。選手の心理に寄り添ったコメントが多く、基本的にはアナンサーからの問いかけに答える姿勢を保つことで、“邪魔にならない解説”を実践した。一方、「相手の足が止まってきた」「リーチの登場で流れが変わった」など、状況を分析するコメントも的確だった。視聴者にとって気軽に見ることのできるラグビー中継の実現に貢献した。

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 良かった解説者ランキング 第2位
 沢木敬介氏
 トップリーグ「サントリーサンゴリアス」の前監督で、前回の2015年のワールドカップではコーチとして、”エディージャパン”を支えた。落ち着いた語り口と的確なコメントで、数多くの試合を解説した。ディフェンスラインの整備やキッキングゲームでの対応など、即時に双方の問題点や狙いどころなどを指摘する観察眼は、長く指導者を経験した沢木氏ならでは。刻一刻と状況が変わるラグビー観戦の醍醐味を伝えた。村上晃一氏と合わせ、歴史的な視聴率を達成した、日テレやNHKでの解説も見たかった。

 良かった解説者ランキング 第3位
 永友洋司氏
 トップリーグのチーム「キヤノンイーグルス」の現GM。絶対に負けられない一戦だったサモア戦で、「がまん、がまん」と繰り返していたコメントが秀逸だった。「がまん」には多くの意味が込められており、実は、今のラグビーシーンを端的に象徴する大切な言葉。アナウンサーがその真意を問いかけなかったのが残念だったが、逆にアナウンサーに「今の場面の理由はわかりますか?」と質問し、ラグビーを始めて楽しむ視聴者にもできるだけわかりやく伝えようとする思いに溢れていた。制作サイドがもっと永友氏の能力を引き出せていたら、さらにラグビーの魅力が伝わったかもしれない。

 良かった解説者ランキング 第4位
 村上晃一氏
 元代表経験者の解説が多いなか、ラグビージャーナリストとして、安定感のある解説だった。沢木敬介氏とのコンビでも、できるだけ沢木氏のコメントを引き出す役回りに撤していた。その一方で、各国ごとの歴史的背景やラグビー文化の違いなど、ジャーナリストならではの知識力と独自の視点で、各試合のポイントをしっかりと伝えていた。国の誇りをかけて戦うワールドカップで、その背景を伝える役割をしっかりと果たしていた。

 良かった解説者ランキング 第5位
 坂田正彰氏
 長く日本代表のフッカーを務め、現スクラムコーチの長谷川慎氏とは旧知の仲。今回のワールドカップでは笑わない男・稲垣啓太選手をはじめ、堀江翔太、具智元、中島イシレリ選手など、ラグビー史では異例ともいえるほど、第一列の選手に注目が集まった。坂田氏はスクラムの重要性や魅力を伝える“伝道者”として、その役割をしっかりと果たしたのではないだろうか。

 良かった解説者ランキング 番外編
 五郎丸歩氏
 前回ワールドカップの中心選手。NHKのナビゲーターとして多方面で活躍。知名度もあり、飛躍的なラグビー人気の拡大に貢献。スタジオ解説がメインだったが、中継での解説も観たかった。

 布巻峻介氏
 直前まで今回のメンバー入りが期待された現役選手。日本対スコットランド戦ではJ SPORTSでスタジオ解説を務めていたが、日本の勝利のうれしさのあまり、試合後グランドに降り写真撮影に参加。31人の代表選手だけでなく、これまで代表入りを争ったすべての選手、スタッフで「ONE TEAM」だったと、SNSなどで改めて拡散された。

※編集部注:ランキングは増山氏の独自の視点によるものです。

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