「半沢直樹」で役者デビュー “35歳の新人”が堺雅人に驚愕「化け物だと思います」

堺雅人の演技力に「化け物」と驚愕したという【写真:山口比佐夫】
堺雅人の演技力に「化け物」と驚愕したという【写真:山口比佐夫】

「半沢直樹」の今後は「怒涛の展開が待ち受けています」

――原田は半沢派の人間ということで、堺雅人さんと共演するシーンもあります。堺さんはどんな方だと感じましたか。

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「堺さんは周りを見ていらっしゃって、とにかく気づく方です。自分が引っかかっているシーンがあると、すっと横に来て、『こうやって言ったら、言いやすいかもよ』と、さらっとアドバイスをしてくださりました。そのアドバイスの通り台詞を言うと、本当に言いやすいんです」

――役者の大先輩である堺さんとの共演は、貴重な経験ですね。

「役者の大先輩と撮影をしていると、演技をする必要がないくらい引き出してくださいます。カットが入るたびに少しショックを受けるくらい、世の中にはこんなにすごい人がいるのか……、と少し落ち込むくらいすごいんです。言い方は悪いんですけど、化け物だと思います(笑)」

――堺さん以外の俳優さんとの共演で、印象に残っていることはありますか。

「森山雅弘を演じる賀来賢人さんは、内に秘めたエネルギーみたいなものを現場でとても感じて、ただただ尊敬でした。三木重行役の『東京03』の角田(晃広)さんは負け方がうますぎて、文句を言う相手ではありましたけど、内心大好きでした。ダメなところをこんなに愛したくなる人いるかなって思って。もう大ファンです(笑)」

――逆に愛せないキャラクターも登場します。

「池田成志さんが演じる諸田祥一は、愛せないくらい嫌な奴ですね。裏ではすごく優しい方なんですけど、カメラが回ると、とにかく嫌な奴なんです。みなさん裏では全員いい人で、こんな最上級の刺激の中に入れることは、すごく幸せなことだと思っています。自分が20代で駆け出しのような状態だったら、たぶんこの刺激に気づけなかったかもしれません」

――「半沢直樹」という作品を通じて、どんな“持田将史”を見てほしいですか。

「ダンサー“shoji”を応援してくださる方には、普段とは違う自分、僕が演じる原田浩平という人間を楽しんでいただきたいです。作品自体が素晴らしいと思うし、スタッフのみなさんの熱量が本当にすごいと感じました。自ずと熱量が伝わってくる作品なので、作品に身を委ねて楽しんでいただきたいです。怒涛の展開が待ち受けていますので、最後までくまなく見ていただけたらうれしいです」

後編に続く

□持田将史(もちだ・しょうじ)、1984年10月20日生まれ、神奈川県出身。ダンサー“shoji”としては、ダンスパフォーマンス・グループ「s**t kingz」のメンバーとして活動。同グループは、アメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」で10 年、11 年と連続優勝し、世界中の注目を集める。20年、本名の“持田将史”として「半沢直樹」(TBS系)に出演し、俳優デビューを果たした。

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