中田英寿氏、上場企業の執行役員に就任 社長「人脈、影響力、知見を役立てたい」
サッカー元日本代表で実業家の中田英寿氏(47)が、株式会社サニーサイドアップグループ(次原悦子社長)の執行役員に10日1日付で就任することになった。25日、取締役会で決議され、公式サイトで発表された。中田氏は現役時代から同社傘下の株式会社サニーサイドアップとマネジメント契約をしているが、今後はスタンダード市場の上場企業である同グループの運営に携わることになる。同氏は現役時代から別会社の執行役員を務めた経験はあるが、上場企業では初のキャリアになる。
株式会社サニーサイドアップグループが公式サイトで発表
サッカー元日本代表で実業家の中田英寿氏(47)が、株式会社サニーサイドアップグループ(次原悦子社長)の執行役員に10日1日付で就任することになった。25日、取締役会で決議され、公式サイトで発表された。中田氏は現役時代から同社傘下の株式会社サニーサイドアップとマネジメント契約をしているが、今後はスタンダード市場の上場企業である同グループの運営に携わることになる。同氏は現役時代から別会社の執行役員を務めた経験はあるが、上場企業では初のキャリアになる。
サニーサイドアップグループはこの日午前9時45分、公式サイトを更新し、中田氏の執行役員及びエグゼクティブオフィサー就任を報告した。選任理由は「当社グループが注力する社会的価値の創造に繋がる事業等を推進し、企業成長を加速させるため」とし、次原社長がコメントを発表した。
「当社グループは中田英寿氏と、同氏の現役時代から引退後も現在に至るまで、マネジメント事務所という立場で、長きに渡り信頼関係を構築してまいりました。同氏は、日本サッカー界を世界へ導き、自らもヨーロッパサッカー界への扉を開いた国際人であります。現役引退後、世界そして日本全国を隈なく旅しながら深めた知見と、よりブラッシュアップされた同氏の独特のセンス、これを当社グループが経営に活かさないというのは、企業としても機会損失だと考えます。同氏の持つ、 国際的かつ多岐に渡る人脈、その影響力と知見を今こそグループの経営に役立てたいと思います。 人口減少、資源を持たない日本にとって、経済成長の大きなキーワードになる地方創生ですが、日本中を旅してきた同氏と共に日本創生のためのプロジェクトにも積極的にチャレンジしていきたいと考えております」
その上で「日本参入を検討されているグローバル企業様、海外進出を検討されている日本企業様に向けて、同氏が持つ国際的な人脈とそのセンスが活かされると確信しております。成長拡大への強いパートナーとして中田英寿氏を執行役員/エグゼクティブオフィサーとして迎えた当社グループに、ご期待頂ければと存じます」と呼びかけている。
中田氏は山梨・甲府市出身。現役時代はJリーグのベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)に加入したのを皮切りに、セリエA(イタリア1部リーグ)のペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、プレミアリーグ(イングランド1部リーグ)のボルトンでプレーした。19歳でアトランタ五輪に出場し、20歳で日本代表入り。その後は代表の中心選手として活躍し、W杯はフランス大会、日韓共催大会、ドイツ大会に出場し、2006年7月3日に引退表明した。
引退後は、世界を旅し、09年1月に一般財団法人のTAKE ACTION FOUNDATIONを設立。同年4月からは、全国47都道府県をめぐる旅を開始し、同財団主催で伝統文化・工芸などを支援するプロジェクト・REVALUE NIPPON PROJECTをスタートした。14年には「GOLDEN FOOT AWARD 2014」で、サッカーの歴史上に偉大な功績を残した引退選手に贈られるオール・タイム・レジェンドをアジア人として初めて受賞した。15年には株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANYを設立し、代表取締役に就任。現在、国際サッカー連盟(FIFA)の諮問機関である国際サッカー評議会(IFAB)の諮問委員を務めている。