松下奈緒が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『スカイキャッスル』（木曜午後9時）の第7話が、12日に放送された。浅見家に居候する中学3年生・山田未久（田牧そら）に起こった悲劇について、ネット上では犯人の考察が行われている。

　同作は、世界的ヒット作『梨泰院クラス（イテウォンクラス）』（20年）を手がけた韓国の大手スタジオSLLが制作し、韓国のケーブルテレビ局・JTBCで2018年～19年に放送された『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』の日本版。今回はSLLと『梨泰院クラス』の日本版『六本木クラス』（22年）の制作陣が再びタッグを組み、日本を舞台にセレブ妻たちの“壮絶マウントバトル”を描く。高級住宅街・スカイキャッスルに住み、名門・帝都病院の医師を夫に持つ裕福な妻たちが、“裕福で幸せそうに見える暮らし”の中で、夫の出世バトルや子どもの受験バトルなど頂点を極めるために対抗心を燃やす。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　松下演じるセレブ主人公・浅見紗英に引き取られ、浅見家の地下室に居候している未久は、自分が紗英の夫で帝都病院脳神経外科医の英世（田辺誠一）と亡き母・山田希美（映美くらら）との間にできた娘であることを、わざと紗英に気づかせた。さらに「母と私が受けた傷をお返しするために、浅見家に来ました」と宣戦布告する。紗英は受験を控える長女・瑠璃（新井美羽）を動揺させないために、秘密を握る未久の要求をのむようになる。

　未久は浅見家の中を自由に移動できるようになり、紗英たちと共に夕食を囲むように。瑠璃の妹・真珠（白山乃愛）は未久の部屋で寝るなど、未久は浅見家に侵食していく。しかし、未久が英世に希美との思い出の場所であるはずの「江の島」についてたずねると、英世は「大人になってからは行っていない」と話をそらした。裏事情を知らない瑠璃は、父親になれなれしく話しかける未久にいら立つ。さらに未久を自由にさせる紗英にも激怒し、ますます敏腕受験コーディネーター・九条彩香（小雪）だけを頼りにするようになる。

　そんな中、瑠璃が片思いする同級生・南沢青葉（坂元愛登）からの好意を感じ取っている未久は、瑠璃が見ていることに気づいている上で、わざと青葉にキスをした。怒りで未久を侮辱する瑠璃に、未久は父親が同じであることをバラしてしまう。ショックを受けた瑠璃は、さらに九条に依存するように。

　そんな中、青葉は未久の15歳の誕生日パーティーを計画する。久々に浅見家、南沢家、同級生の二階堂家、夏目家が集まることに。瑠璃は不満を抱きながらもパーティーに参加した。子どもたちが集まり未久を祝う中、未久は九条が作成する模試の予想問題について、学校が試験問題を横流ししている事実を明かそうとする。しかし、未久と共にその事実を知る青葉は、告白を止めるのだった。

　パーティーでゲームを楽しんでいた真珠は、未久と瑠璃、青葉の姿がないことに気づく。外に探しに出た真珠は、高所にある手すりから地上へ転落した未久を発見した。頭から血を流す未久にかけつけた青葉は動揺し、紗英とともに帝都病院まで付き添う。すぐに英世が緊急手術しようとしたが、そこに1本の電話が……。同じタイミングで緊急の患者が搬送されることになり、その患者は帝都病院の今後にとって重要な厚生労働大臣政務官の息子だった。

　英世は大臣の息子の緊急手術を優先。朦朧（もうろう）とする未久は、力ない声で「お父さん……」と英世に手を差し伸べたが、英世はその手を握る触ることなく、未久のもとを去っていった。

　紗英との形勢が逆転した未久の突然の悲劇に、SNS上では「さすがに……うわ……きつい」「かわいそう」と同情する声が。また、未久を突き落とした犯人を考察する視聴者も。未久に敵意を向ける瑠璃に疑惑の目が向けられそうだが、未久が転落直前に手すりの前で振り向き、誰かを笑顔で待っていたことから、「あの笑顔向けるのって青葉くらいしかいない気がするんだよな～」「未久、振り返った時いい笑顔だったから、犯人は瑠璃じゃなくて、青葉な気が。でも意図がわからない…」と、青葉犯人説が浮上している。

　さらに、未久が九条の予想問題の秘密を明かすこと青葉が止めていることや、転落した時に一緒に落下した未久のスマートフォンを青葉が拾っていることから、「九条先生のもう1人の教え子が青葉で、青葉も予想問題の件がバレるとまずいからミクを消したとか？」「青葉がめっちゃ怪しいよな。なんかスマホ触ってたし」「前々から、九条は年間2人しか請けないというフラグが気になってたんだが、まさか青葉がもう1人なのかな？」など、考察が行われている。