AKB48に届かなかった木下真佑、候補生と何度も衝突 嫌われても喝を入れ続けた理由「大人が挑むセカンドチャンスだろ」【Dark Idol】

格闘家の朝倉未来が発起人となり、芸能事務所「ASOBI SYSTEM」とABEMAの共同で行っているアイドルオーディション番組『Dark Idol』。6月から始まった選考もいよいよ大詰めになっている。合宿審査を通過し最終審査へ進む9人にENCOUNTはインタビュー、全9回に渡り連載していく。第9回は喜怒哀楽を素直に見せ、常に熱い姿を見せていた木下真佑さん。

木下真佑さん【写真:(C)AbemaTV, Inc.】
木下真佑さん【写真:(C)AbemaTV, Inc.】

最終審査へ進む9人をインタビューvol.9

 格闘家の朝倉未来が発起人となり、芸能事務所「ASOBI SYSTEM」とABEMAの共同で行っているアイドルオーディション番組『Dark Idol』。6月から始まった選考もいよいよ大詰めになっている。合宿審査を通過し最終審査へ進む9人にENCOUNTはインタビュー、全9回に渡り連載していく。第9回は喜怒哀楽を素直に見せ、常に熱い姿を見せていた木下真佑さん。

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 同番組は挫折や葛藤をもつ女性のセカンドチャンスを応援し、女性が人生を自らの手で変える瞬間を見届ける、“アイドル”の概念を覆す新しいかたちのアイドルオーディション番組。

 ◇ ◇ ◇

――喜怒哀楽を素直に表に出されているのが木下さんの強みだと感じました。番組インタビューで語った「自我が強すぎた」過去の失敗について教えてください。

「私は幼い時から性格が、一貫して、自分に嘘をつくことが苦手で曲がったことが嫌いで、正しいことは正しい、間違っていることは間違っている、と恐れることなくハッキリ過ぎるくらい意見できてしまい、よく人とぶつかってきました(笑)。あと自分の思う通りにならないと気が済まなくて……

 小学生の頃、同級生には日頃から自己中と言われまくっていました(笑)。考えられる原因の1つとしては、幼稚園児から小学6年生まで、毎年歌やピアノのコンクールに出場したり、芸能スクールでオーディションを生き残るためにアピール力と競争心の意識を人よりも強く抱くようになったからだと思います。

 結果は出せるタイプです(笑)。けれど18歳で社会人になり、バイトAKBの活動を始めてからは、ただ自分が『頑張る』というこの性格だけでは夢はかなえられない。世の中には通用しないとようやく気付き始めました。今でも過去イチの人生の挫折です。周りとバランスを取る事やリスペクトを持って尊重したり、もっと先の物事まで想像して、行動しないといけなかったんだなと感じました」

――視聴者のコメントでも『プロ意識がひとりだけ違う』などの声もありましたが、どのような経験を経てあれほどストイックになれたのでしょうか。

「これまでの経験と挫折がより一層、意識を高くさせたのかなと思います。また昔から短期間で結果を出すことが得意で、楽しくて喜びを感じるタイプだったので、目標に向かって自然とストイックになっている場面があったのかもしれません」

――時にメンバーに厳しいことを伝えるシーンもありました。どんな気持ちで話していましたか。

「喝を入れているつもりでした(笑)。成人した大人が挑むセカンドチャンスだろ!? 気合いが足りない! もっと泥臭く熱血さと本気でぶつかってこいよ! と思ってました(笑)。時間をかけられない状況下で勝つためになりふり構わず必死な気持ちでしたね」

――合宿期間はこれまでの審査と全く違う木下さんに見えました。振り返ってみていかがでしたか。

「私のいろんな弱みが明らかになりましたね(笑)。周りの方々にも『別人』と言われてびっくりしました!正直歌やダンスより、自分の欠けていた人間性を磨く合宿期間にしようと決めていたんです。“ダークアイドルとして必要とされる存在に”、“たくさんの人から愛される存在に”というテーマで、メンバーの良い所を見つけてリスペクトする気持ちを持つようにと、合宿前からノートにまとめて準備して臨みました。するとこれまでとは違う景色が広がりました! 話しかけてくれるメンバーがすごく増えて、誤解も解けて本当の思いも伝わって、『私ももっと話したい!』って気持ちになりました!

 初日のダンス審査では頭が真っ白になって、初めてあんなに情けない程の棒立ちになりました……歌も喉に力入りすぎていたようで高評価も得られず、10位でしたが、実際は最下位スタートも覚悟してあの空間にいました。

 この私にとって不利すぎる状況でどうやって存在感と魅力を出して上位にはい上がるか? でもどこかで……私は行ける!という気もめちゃくちゃしていました(笑)! 結果ラストはガッツポーズできるくらいやりきったし、私1位だわ!って思えるくらいやっぱりステージパフォーマンスは最高の気分でした」

――これまでのアイドルオーディションとは違い、アイドル好きだけではないさまざまなジャンルの視聴者がオーディションを見ていたと思います。この番組を通して伝えたいことは何ですか。

「アイドルオーディション番組ですが、心構えや向き合う姿勢は、どんな夢を追いかけている方にも共通するものがあると思います。複雑な人間模様や、人生をかけた数々の局面での状況判断能力、感情表現。現実を受け入れそこから成長し続けることの大切さ。“生きていくこと”に必要ないろいろな要素が凝縮されていると私は思います! 視聴者の皆さんも夢に向かって生きる活力やきっかけ、なにかのヒントとなれる存在になれたらうれしいです」

――ラストへ向けての意気込みをお願いいたします。

「本当にダークアイドルメンバーに選ばれたいです 私を選んで誰1人後悔させません! 生涯エンターテイナー!芸能の道で生きていく覚悟はできています! 売れるまで何があっても諦めません! 一度人生まるごと諦めてしまったからこそ強く言えます! 28歳はアイドルを卒業する年齢だろ! もう遅い! やめとけ! とたくさん言われてきましたが、コンセプト通り、誰が決めたか分からない既存女性アイドルの概念をぶち壊して行きたいですし、私が身をもって証明していける存在になりたいです! 年齢なんて関係ない! 夢をかなえる限界を決めつけない! そんな風を吹かせたい! ダークアイドルになって一世を風靡(ふうび)したいですし、アイドル界の天下を頂きに行きたいです!」

次のページへ (2/2) 【写真】「『頑張る』だけでは世に通用しない」感情をあらわにしてでも挑んだ木下真佑さんの別カット
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