KinKi Kidsの堂本剛が主演を務める映画『まる』に、俳優の戸塚純貴、濱田マリ、早乙女太一、片桐はいり、吉田鋼太郎、柄本明、お笑い芸人のおいでやす小田が出演することが12日、発表された。さらに、本作の公開日が10月18日に決定した。

　同作は、1997年に公開された『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来、27年ぶりに主演を務める堂本と、『彼らが本気で編むときは、』（17年）で第67回ベルリン国際映画祭・観客賞＆審査員特別賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る荻上直子監督との初タッグ作品。監督と企画プロデューサーから約2年間の熱烈オファーを受け、「自分が必要とされている役なら」と心を動かされ出演に至った。

　堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた〇（まる）を発端に、日常が〇に浸食され始める奇想天外な物語だ。

　戸塚は堂本演じる主人公・沢田と同じく現代美術家の新人アシスタントとして働く田中を演じる。沢田の高校の同級生・吉村を演じるのは、近年テレビドラマでも活躍を見せるおいでやす小田。堂本と実年齢も同い年（7月12日現在）の小田が演じる吉村は、日常が○によって侵食されていく沢田と再会し、下心で近づこうとする。

　そして、沢田の住むアパートの大家を濱田。怪しげなアートディーラー・土屋を早乙女。沢田がよく作品を持ち込む古道具屋の店主を片桐。『かもめ食堂』（2006）以来、荻上直子監督とのタッグは18年ぶりとなる。吉田が演じるのは沢田がアシスタントをする人気現代美術家・秋元洋治。また、突如現れる謎の人物・先生を柄本が演じる。