結成8か月のNumber_i 初単独公演を完走「ちゃんと見ている」「僕たちだけを見て」

Number_i(平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太)が20日、初の単独公演「No.O -ring-」を完走した。18日から3日連続で昼夜の計6公演を東京・有明アリーナで開催。各公演で15曲(最終公演のみ16曲)を届けた。また全国ツアー開催と初のフルアルバム発売も発表された。

Number_iが初の単独公演「No.O -ring-」を完走した
Number_iが初の単独公演「No.O -ring-」を完走した

初の全国ツアー&フルアルバム発売も発表

 Number_i(平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太)が20日、初の単独公演「No.O -ring-」を完走した。18日から3日連続で昼夜の計6公演を東京・有明アリーナで開催。各公演で15曲(最終公演のみ16曲)を届けた。また全国ツアー開催と初のフルアルバム発売も発表された。

 ステージ上に大きな松の木が鎮座し、客席には桜の花びらが降り注ぐ。日本らしいニュアンスの漂う幕開けだ。19日の昼公演。低音が体中に響く中、平野、神宮寺、岸の3人がリング状の舞台装置から登場した。装置がゆらゆらと揺れ、火花が散りながら下に降りる。文字通り、ダイナミックな演出のもとで『OK Complex』が始まった。

 ダンサーに囲まれた3人はクールなウィスパーボイスで歌い終ええると、ステージ上に降りた。そして、それぞれが「iLYs」(ファンの総称)への思いとこの公演への意気込みをラップに乗せつつ、『FUJI』に入った。

 ステージ上を縦横無尽に動き回り、岸が高速ラップ、平野はリズム感たっぷりのフロウ、神宮寺の低音の効いたリリックと披露。レーザー照明が臨場感たっぷりに飛び交ったデビュー曲の『GOAT』では、ダンサーとともにキレのあるダンスを見せた。

 MCになると、一気に和気あいあいな空気感になった。平野は上階の観客に向けて「結構、ちゃんと見えているからね」と呼びかけた。岸は序盤の撮影可能パートが終了したことを受け、「僕たちだけを見てくださいね」と甘く呼びかけた。神宮寺は会場を見渡し、「こんなにたくさんの人が来てくださって、あらためてたくさんの人に応援していただいていると再認識できます」と感謝を伝えた。

 MC後は、『No-Yes』を披露した。ムービングに乗る3人は笑顔で客席に手を振った。紙吹雪が舞う中で歌った『花びらが舞う日に』では、平野と神宮寺が向かいあって歌う場面もあった。クールでワイルドに魅せた序盤とは打って変わり、さわやかで甘い歌声を観客に届けた。その後は大人びた色気を感じさせる『Is it me?』、柔らかな声でバラード『i』とさまざまな表情を見せた。

 ロングMCのコーナーでは、3人が屈託のない笑顔でやりとりを続けた。その流れで歌った『Banana(Take It Lazy)』で穏やかな時間を作り、ソロダンスコーナーへ。最初に登場した神宮寺は、ダンサーとともにダイナミックなダンスを披露し、岸は映像と連動した格闘技や武道を思わせる力強いパフォーマンスを見せた。ソロで登場した平野は、ビートに体の動きを合わせる緩急のあるパフォーマンスを展開した。その後、ダンサーが合流。平野自身が振り付けを担当したダンスパートに入り、ステージセットを使って素早く人数を入れ替え、全員でのフォーメーションダンスを披露するなどした。

 そして、炎の演出とともに『BON』を歌って踊り、『Blow Your Cover』『Rain or Shine』とジャジーな楽曲を連続。再び『GOAT』をパフォーマンスして盛り上がりは最高潮に達した。

 アンコールに入ると、3人は客席に手を振りながら『Midnight City』を届け、しっとりと歌う『夢の続き』でエンディングへ。それぞれが感謝を伝え、盛りだくさんのライブを締めくくった。

 元King & Princeの3人は、2023年5月22日をもって同グループを脱退。平野、神宮寺は同日限りでジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を退所した。7月7日、2人がジャニーズ事務所元副社長の滝沢秀明氏が設立したTOBEに合流したことを発表した。岸は10月15日にTOBE合流と平野、神宮寺とのNumber_i結成に至った。

 スタッフとともに楽曲やミュージックビデオ作りにも携わり、わずか8か月でオリジナル曲による単独公演を実現。ライブ終盤には全国7か所をめぐる初ツアー「Number_i LIVE TOUR 2024」(今年10~12月に宮城、福井、兵庫、福岡、北海道、愛知、埼玉)開催とフルアルバム『No.1』(9月23日発売)のリリースを発表した。

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