仮面ライダーシリーズ平成最後の作品「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)で主演を務めた俳優の奥野壮が、2021年春に全国公開予定の映画「灰色の壁～歯車～」(安藤光造監督)に主演することが決定した。

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　本作の舞台は、平成初期、バブルが崩壊し暴力団対策法が施行された直後の埼玉。少年刑務所の中と外で繰り広げられる、若者たちの義理と人情と裏切りを描いたヒューマンドラマだ。実話が基になっている。

　奥野が演じるのは、暴走族のOBでとあるきっかけから少年刑務所に送り込まれてしまう吉田正樹。本作では今までの好青年のイメージとは打って変わり、リーゼント姿と実際に散髪した坊主姿を披露している。

　出演に際し奥野は、「この作品のお話を最初にいただいた時、是非やってみたい！と強く思いました」とコメント。「実話に基づいた作品というのは経験が無かったし、元々こういう1人の人間の歴史のようなものを演じてみたかった」と語った。

　また、「坊主になってから頭が芝生みたいに気持ちが良くて1日5回は頭を撫でています」と明かし、今回役に合わせて散髪した坊主頭についても気に入っている様子。

「気がつくと別の取材でうまく笑えなくなっている程、無意識に役に入り込んでいる」という奥野。繊細な心情の変化を丁寧に表現したいと語る奥野の演技に注目だ。